-休息-
「見てくれ」
日曜の昼頃、イヴがリビングで昼寝をしていた俺に話しかけてきた。
目を擦りながら顔を上げると、イヴがいた。
「なんだその格好は……」
「可愛いだろ?」
そう言って、イヴは嬉しそうに回った。
イブは普段着る特徴的なスクール水着姿から一変、女性的な姿に変わっていた。
上は白いパーカーを着ていて、フード部分にはファーが付いている。
黒いミニスカートを穿いていて、同じく黒いニーハイソックスを身に着けている。
回転する度、ミニスカートの中が見えそうで見えない感じが、俺の男心を擽った。
だが、俺は見ないぞ。断じて。
「その服装どうした?」
「私が貸してあげたの」
そう言って、テンションの高い杏が、現れた。だと思ったよ。だって、杏が着てた事あるもん。
「見て! ミィ、可愛いだろ?」
そう言って、俺を見つめてきた。よせ。そんな目をするな。まいった。
「じゃあ、次の服用意するから待っていてね!」
そう言って、杏が自分の部屋に戻っていった。
「仲良さそうだな」
俺が言うと、イヴは笑顔で頷いた。
「だって、杏ちゃん、同い年位だし、話合うし。可愛いからな。それに、昔出会った地球人の女の子にそっくりでな。あの子ともこうやって遊んだな」
昔出会った地球人? そう言えば聞いたことが無かったが、前にも地球に来た事があったのか……。
「あの卑弥呼ちゃんは今、何をしているだろうか……」
「……お前何歳?」