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現実主義者  作者: 真弥
2/5

-休息-

「見てくれ」


 日曜の昼頃、イヴがリビングで昼寝をしていた俺に話しかけてきた。


目を擦りながら顔を上げると、イヴがいた。


「なんだその格好は……」


「可愛いだろ?」


 そう言って、イヴは嬉しそうに回った。


 イブは普段着る特徴的なスクール水着姿から一変、女性的な姿に変わっていた。


 上は白いパーカーを着ていて、フード部分にはファーが付いている。


 黒いミニスカートを穿いていて、同じく黒いニーハイソックスを身に着けている。


 回転する度、ミニスカートの中が見えそうで見えない感じが、俺の男心を擽った。


 だが、俺は見ないぞ。断じて。


「その服装どうした?」


「私が貸してあげたの」


 そう言って、テンションの高い杏が、現れた。だと思ったよ。だって、杏が着てた事あるもん。


「見て! ミィ、可愛いだろ?」


 そう言って、俺を見つめてきた。よせ。そんな目をするな。まいった。


「じゃあ、次の服用意するから待っていてね!」


 そう言って、杏が自分の部屋に戻っていった。


「仲良さそうだな」


 俺が言うと、イヴは笑顔で頷いた。


「だって、杏ちゃん、同い年位だし、話合うし。可愛いからな。それに、昔出会った地球人の女の子にそっくりでな。あの子ともこうやって遊んだな」


 昔出会った地球人? そう言えば聞いたことが無かったが、前にも地球に来た事があったのか……。


「あの卑弥呼ちゃんは今、何をしているだろうか……」


「……お前何歳?」

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