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最後に伝えたいこと  作者: うい


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20/22

20話

「ねえ、麗華ちゃん」


無性に話してみたくなって、私はついに麗華に話しかけた。麗華は、ふとかじりつくように読んでいた本から目を離して、「なぁに?」と笑った。


周りの子達は、「やめなよ」って止めてたけど、その制止を聞かずにずいずい話しかけた。今思うと、だいぶウザかったかもしれない。みんな自分から話しかけなくても寄ってくるから、距離の詰め方が最初の頃は難しくて。


「私と遊ぼうよ」


そう言うと、麗華はその大きな目を嬉しそうに細めて


「いいよ」


って言った。


家が近かったこともあって、私と麗華はよく遊ぶようになった。登校の時間がかぶることはなかったけど、下校は必ずと言っていいほど一緒で。学ぶことが好きで、自分の好きに忠実な麗華は、話していて楽しかった。


私は、そんな麗華のことが大好きになった。……なってしまった。


麗華とばかり遊ぶようになったころ、だんだん私の周りからは人が減っていった。誰かが私の噂を流してそれでみんな避けていくようになった。「夕菜ちゃんは自分意外の人をゴミだと思ってる」とかそんな感じだったか。思ってないんですけど。


そんなある日のことだった。

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