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18話
隆樹が校舎の方に向かってからもなんとなく動く気になれず、校門の前で立ち止まる。何をするでもなく立ち止まっている私を、登校していた人たちがジロジロと見ていくけどそれさえも気にならない。
どうしよう。このままだと、私のいじめに大川まで巻き込まれてしまう。
きっと大川は、前の学校で人間関係においてあまりいい思いをしてこなかったのだろう。そんな人に、転校先でまで嫌な思いをさせたくない。
大川まで、あの子みたいな思いはして欲しくない。私のせいで、目をつけられて。何もしていないのに傷つけられる。私だって傷つくけど、日常茶飯事だったから普通より離れているところがある。だから、耐えてこられた。
辛さを知ってるからこそ、やられて欲しくない。目の前で傷ついていく大川を、見たくない。
……やっぱり、離れるしか……。そんな結論に至るけど、その事を考えると胸が痛い。そんなことしたくないよって心が叫んでるみたい。
一通り考え込んでから私は教室に向かった。




