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最後に伝えたいこと  作者: うい


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12話

「……」


驚きすぎて言葉も出ない私に、大川はゲラゲラ爆笑してて……なんかちょっとムカつく。確かに大川が指した家には大川って表札が付いてるから確かに大川の家なんだろうけど……。


「母さん、ただいまー」


「えっ、ちょっと!?」


普通に家に帰りだすから、びっくりしてつい呼び止めてしまった。私は……どうしたらいいんだろう?い、今からでも学校戻る……?それとも、家帰ったほうがいいかな。


「あれ、お帰り遊星。……そのこは?」


「夕菜!友達!連れてきた!」


「あっ、えと……はじめ、まして。石橋夕菜です……」


大川のお母さんは、私の容姿に驚いたのか少し目を見開いてから、嬉しそうに笑みを浮かべた。


「あらあらあら!遊星!可愛いガールフレンド連れてきたわね!」


「友達だってついさっき言ったよな!?」


いつも私のことを振り回す大川が振り回されているのを見て、ついクスクス笑ってしまう。こんなに慌てているのを見るのは初めてで、とても面白い。


「笑うなよ……」


ジトッとした目で見てくるのもまた面白くて。私を普通の女の子として、友達として扱ってくれる。それもまたなんだかくすぐったくて。

余計に笑うから、大川の機嫌が悪くなるのを繰り返してずっと笑った。


「夕菜ちゃん、よかったらうち寄ってかない?」


一通り笑ったあと、大川のお母さんが声をかけてくれた。


「い、いえ!それは申し訳ないので……」


さすがに、朝の時間忙しいだろうし。


「いいのよ遠慮しないで!ねぇ、遊星?」


「そうだよ!そのつもりで連れてきた!」


もうもはやなにに怒ってるのかわからなくなっている大川は、半分キレ気味で言った。

……この2人と、まだ話していたい。いいのかな。


「じゃあ……少しだけ、お邪魔してもいいですか?」


「「ようこそ、大川家へ!!」」


2人は満面の笑みで迎え入れてくれた。

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