File.2 協力
僕は今日、法学科の授業に来ていた。
そして昼食、僕は教室で愁と弁当を食べていた。
「相変わらずのカッコイイ弁当箱と可愛い箸だな。」
僕は愁にそう言われた。
「そうなのか?」
「いやいや!それは色々とめちゃくちゃだぜ!」
僕は普段、青と黒のグラデーションのカッコイイ弁当箱にピンク色にハートがでこってある可愛い箸を使っていた。
これだけ見ると何が好きなのかイマイチわからないだろう。
断言しよう。
僕はどっちも好きなのだ。
カッコイイものも、可愛いものも。
まぁ愁はからかっているだけだろう。
…
『男の子なのに…』
…
僕はこの後の授業も終わり、僕は家に帰っていた。
今日は特に誘いも受けていないため、家でゆっくりしようと思うと思った矢先だった。
玄関の扉前にスーツを着た男がいた。
「誰ですか?ゆっくり寝たいので通報しますよ。」
僕は男にそう言った。
そして男は手帳を広げた。
「警視庁捜査一課警部、白銀風也だ。」
警視庁…警部…⁉︎
「単刀直入に言おう。松田凪、君に、捜査協力をしてもらいたい。」
…は?
「なんで僕なんですか⁉︎」
僕は思わずそう言った。
「君の勉学の成績と推理力と、そして洞察力。君なら事件解決もできるのかもしれない。よければ私達と…」
「いや、僕なんかが事件を解決なんて…」
…
「あの…」
「なんだ?」
「被害者の息子さんのことで聞きたいんですが…」
土曜日の朝。
僕は歩いていた。
スズメが僕の真上を飛んできた。
そして足を止める。
「捜査協力してくれるんだね?」
白銀さんはそう言った。
「…はい。」
僕はそう返事をした。
「本日から捜査協力させていただきます!ま、松田凪です!」
僕は捜査一課の人達にそう言った。
「僕はこの間言ったとおり巡査の伊藤蓮達だよ。これからよろしくね。」
「俺は巡査部長、岸辺建治だ。せいぜい頑張ってくれ。」
「私は巡査の安沢美香!よろしくね松田君!」
「私は警部補の神田透だ。よろしくな、凪。」
伊藤さんに岸辺さん…それに、安沢さんに神田さん…!
頼もしい人達だな‥!
「さて、早速この資料に目を通してくれ。」
白銀さんから資料を渡された。
えっと…どれどれ…
『事件File.782362 被害者、伊澄裕也。家族関係は妻と息子1人のみ。死因、内臓,骨格の重度な損傷に加えた大量出血。MOACROSOFTアカウントPass 1233726161。』
「妻と息子1人…」
僕はある程度資料に目を通した。
「何かわかったか?」
「いえ…今のところさっぱり…手がかりはこのアカウントぐらいだと思うんですけど…」
「そうだ。昨晩、俺はPCをそのアカウントでログインして色々と調べ上げた。調べ上げてから1、2時間後の1時頃だったけか…写真ファイルに家族写真、そして、被害者の関係者のメールアドレスなどがあった。だから、俺らはこれからその関係者を調べに行く。松田、お前も来い。」
僕はそう言われた。
「同行します。」
伊藤さんがそう言った。
そうして僕と伊藤さん、岸辺さんは被害者の関係者を調べることになった。