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えっ、俺もついにファンタジーの世界に、、、

(あっれえ、、、俺って確か橋から飛び降りたんだったよな。全然痛くないし、全然濡れてないし、、、どうなってるんだ?)

全身の殴られた痛みまで無くなっている。これはいわゆるdeadってやつでしょうか?人生ゲームオーバーってやつでしょうか?

そう、俺達人間には命は一つしかなくて、そいつが終わりを迎えたんじゃないだろうか。

リセットプリーズ!!!プリーズリセット!!!


暗くて何も見えない。完全なる病み、、、また間違えたった、闇です(笑)

どうも司っちはそっちの方向に行きたがる傾向があるの、えへっ。


「ちょっと、ちょっと」

どこかで呼ばれてる気がする。ってかいい声だな。なんて言ったらいいんだろ、わかんねえけどええ声。


「ちょっといいかしらあ、目を開けてくださる?」


ん?んん?な、なんだと!!

俺っては目をずっと閉じてたのか!!

道理で真っ暗なわけだ、道理で病み、、、ゲフゲフッ、しつこかったね(苦笑)


「いいから早く目を開けてくださる??こっちも待ちきれないの??」


おおー、マジか??どこの方とは存じませんが、そんなにこのスーパーポッチャリイケメン司君の事をご所望ですか!!、、、いやすんません、イケメンじゃないっす、平々凡々なただのデブです。

どうもすいませんでした!!!!


「早くしないとこっちがその目をこじ開けるわよ(笑)途中で間違えて目を潰したらごめんなさい」


ノオーーーー!!俺のこのキラキラ夢見るお目目を潰させてたまるもんですか!!

ふざけてる場合じゃないね、洒落にならん。

「ま、待って。今開けるから」

同時に目を開ける、、、んん??ここどこ?

目の前には幻想的な空間が、、、広がってなんかいなかった。何ここ??何なのここー??

それより、目の前の人物ー、何これマジでこわいんだけど。


「あらやっと目を開けてくれたわね、可愛い子ちゃん♡いじめguyがあるわネ」

目の前の人物は俺に優しく?声をかける。

ええー、何このハゲ、筋肉ムキムキ、純白のドレスのへんた、、、ゲフゲフッ、ナイスguy。

むしろ変態!!!

ええーっ、何なのこれ?むしろこれ現実?現実なの?

何かさ、極潰屋さんがこの後看板持って出てきて、ドッキリ、ビックリでしたー的な展開になるとか。

マジこれなんなん?マジ怖いんだけど!!


「おい、おい?デブ!待たされるのは嫌いなんだよ、めんどくせえなあ。

あらいけない私ったら、待たされら過ぎて思わず可愛くなさが出ちゃった、反省だわあ」


うーん、俺のせいなのか。マジでこの人なに?ここどこ?私は司君(笑)

ボケいらんな。

目の前には、キラキラ光る装飾が施されている、メルヘンな黒塗りのお城、そして変態、そして大きな旗には漢!!っとデカデカと書いてある。

いやあ、趣味悪!!

ええーっ、なんでこんな所に俺いるの?マジで不幸なんだけど!むしろ俺死んだのか??

死んでこんな悪趣味な空間にいるのか?なんでだーーー!


「もういいかしら?私も気が短いの。だからさっさと話をしましょう。」


諦めるしかないんですかね?諦めたくないけど。


「あなたは、死んだのよ。バカよねえ、あんな高い橋から何も考えずに飛び降りるなんて。まあ、飛び降りなくても殴られた場所が悪くて死んでたけれど。

ここで面倒だから前置きはしないけど、私の気まぐれであなたの魂をこの空間に召喚したの。まあ、気まぐれとある方のお願いもあってね。」


えっ、やっぱりdeadしたの俺?ライフ0になったの?

頭の中が真っ白にな、、、、らない(笑)だって別に楽しい人生でもなかったもの。幼少期や小学生の頃までは楽しかったよ、それなりにね。でも中学に上がってからは外見がブクブク太ったせいもあり、いじられるよりも悲惨な無視と言う無言のいじめに遭っていた。高校もその延長線上で、大学もパッとせず終わり、就職した会社は超がつくほどのブラック企業。毎朝早朝に出勤して、仕事が終わるのはほぼ深夜。毎日同じ事をして、何の変化もなくて、ただ生きてるだけの毎日。正直うんざりしていた。だから○んだとしても後悔はしてない。

うーん、暗くなっちゃったね(笑)いかんいかん!!

楽しくなかったわけでもないよ、家には楽しみもあったし、気がかりがあるとしたらそれだけだ。


「おーい、大丈夫かしらあ。ショックが大き過ぎたかしらあ。むしろ一発殴って目を覚まさせてあげようかしra」

物騒な声が聞こえる。あんなムキムキの腕で殴られた日には司君の第二の人生が終わっちゃう、それだけは避けねば。


「だ、大丈夫です。ちょっと混乱したけど問題ないです。あなたはどなた様なんですか?ここは一体どこなんですか?」

なんとか話をそらさねば、俺の命の灯火が消えてしまわないように!相手の名前は大事、大事。コミュニケーションするには名前を呼び合うのは大事よね。それと単純にここがどこなのかは気になるっちゃあ、気になるし。


「私の名前はスーパープリティナイスguy、ロキよ!現在彼氏募集中♡スリーサイズは、、、」

いや聞いてなーい、そんな気持ち悪い余計な情報聞いてなーーーーい!

しっかしロキって名前は聞いた事があるような、ないような。

よーし、よし!こんな時は司君のスーパーアイテム、司ハイパーミラクルスペシャルワンダフルスマートフォンを召喚だ!いでよ人類の宝、俺の宝!

、、

、、、

しかし司の祈りは届かなかった。ポッケを確認するが中にはビスケットじゃなくて、スーパーアイテムは無かった。

ノーーーーウ、まだローンがたんまりと残っているのに。無理して最新機種なんて買わなければ良かった。ガクッ。

司の心は折れた、、、と見せかけて折れてなーい(笑)

単純に考えたらここ電波ないよね?使えないよね?

そもそも死んだらローンなんて関係ないよね(笑)

俺が一人でやりとりしているとロキの話は進んでいた。

「ここは私の牙城。漆黒のナイスguyキャッスルスペシャルデコレーション、漢!!よ。ツヤツヤして黒光してら綺麗でしょ、この柱。激るでしょ!燃えるでしょ!!熱く弾けましょう!!!

あらやだ私ったら興奮してついつい。そしてここはあなたも薄々は気付いているとは思うけど、異空間♡」

牙城の説明はいらねえ。こんな趣味の悪い城見て興奮なんて微塵もしない。

やっぱりここは異空間かあ、、、召喚したって言ってたっけ。

って事はこれは、まさかの、まさかで、異世界への入り口ってやつでは?あの転生ってやつ。

チート能力、ブ男とかさえないやつは超絶イケメンハイスペックに作り変えられて、ハーレムウヒャウヒャで、ドラゴン出てきたり、魔王出てきたり、とか色々、、、、まあ転生小説ではこんな感じだろう。

でも俺の目の前には変態しかいない、そう変態しかいない。そんな夢のような事がこれから起こるわけがない。

ってか俺全然声出してないんじゃない、心の声ばっか(笑)


「でねえ、あなたを召喚したのは本当に気まぐれなの?それとあなたの相棒の強い念のおかげかしらね。感謝しなさい。」


「相棒って誰ですか??」

そんなやつ俺にはいなかったはずだ。不思議がる俺にロキは、

「大丈夫よ、会えるから。

あなたには特別に第二の人生をあげるわ。でもね、夢のような能力はあげないわよ、それじゃあつまらないもの。私を楽しませてくれないとね。

だから、通常の人間よりは強い能力と磨けば光るかもしれない外見をプレゼントしてあげる。鍛えなさい、磨きなさい。それと最後に次あなたが目覚めた時にあなたにはもう一つのプレゼントをあげるわ、これが一番重要よ、大事になさい」


うわあ、夢のような異世界人生とは程遠いな(笑)

でも確かにチート能力とかあってもつまらないよね、それはわかる気がする。自分で成長するってRPGみたいで楽しそう。司頑張る!!


「それじゃあ、もうめんどくさいから貴方の新しい世界へ送ってあげるわ。私のラブリーマッスルキャノンでひとっ飛びよ、もう一度お眠りなさい」


「えっ、詳細は??」


「行けばわかる、行けばなんとかなるさ!行くわよー、ラブリーマッスルキャノン♡」


ロキの掛け声と衝撃と共に意識が遠のいた。


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