12月30日(土)
きのうは、ゆめの中で、ぼくは男の子と二人で花火をしました。
男の子は小さかったので、ぼくが花火をもって、火をつけてあげました。
ママが見てくれていたので、こわくありませんでした。
男の子はとてもよろこんでいました。
***
ママはぼくの日っきをよみながら、おなかをさすっていた。
「昨日の夢は短かったのね。」
「ううん。もっといっぱいあったけど、あとはね、わすれちゃった。」
ママは大きなこえでわらった。
「そうね。普通、夢ってすぐ忘れちゃうものなのよ。だから、夢のお話をあんなに書けるって本当に凄いことなのよ。」
ママにいい子いい子してもらって、ぼくはうれしくなった。
「この男の子って誰? 小学校のお友達?」
「ううん…しらない子。」
「知らない人が夢に出てくるなんて、不思議だわ。」
「でも、まえにもゆめで見たよ。」
ぼくはノートをめくって、二十八日のページを見せた。
「この子だよ。とってもちっちゃいんだ。」
「クマちゃんよりも小さい?」
「うん。犬さんくらい。」
ぼくが、ぬいぐるみの犬さんをとって、ママにわたした。
「ホントに小さいね。赤ちゃんくらいだわ。」
ママは、にこにこしながら、ノートに花まるをしてくれた。
あしたも日っきをがんばろう。