5章、第6話 メフュードゥ歴637年3月31日 人工惑星メフュードゥ・セファの内部にて (あらすじ、未完成)
それぞれの戦いの準備。
界斗は、1週間前から、どこかに出かけていた。
美汐と界斗の関係がネットで噂になる。
美汐と平穏な生活を送りたければ、美汐に功績を立てさせ、世間を納得させる必要があるといわれ、界斗は焦る。
決戦当日、界斗は久しぶりに盾を装着し、美汐のハンカチを持っていく。
多数のハンター、連合軍で北極点に向かう。
主制御室へと向かうためのエレベーターは予想どおり、多数のゾルタリウスや魔獣によって守られている。
北極点の戦い(気温制御から、マイナス温度ではない)
作戦どおり、ゾルタリウス達は、軍やハンターが引き付ける。
地上では、若手ゾルタリウス5人vs教官チーム。
若手ゾルタリウスは、教官チームがセフィリアリリスのリーダーを襲った事を後悔させて、殺す。
解放者や選抜されたハンターたちが、メフュードゥ・セファの主制御室へ、エレベーターで降りていく。
第一資材置き場の戦い。
広大な資材置き場で、老を筆頭としたゾルタリウス軍が待ち構えていた。
主制御室に行くには、資材置き場奥にあるエレベーターを使う必要がある。
美汐vs界斗。
美汐と界斗、場所を移動しはじめる。
通路の戦い。
界斗、説得を始める。
美汐、構わず界斗を殴りとばす。
界斗、めげずに説得する。
美汐、爆裂球を連打する。
界斗、何とか防御をする。
通路の崩壊。
飛行しながら美汐、攻撃しまくる。
界斗、逃げながら説得をする。
美汐も会話を始める。
美汐のミネタリーエに言われたことの回想。
ミネタリーエは、美汐を呼び出す。
ミネタリーエは、二人の子供を抱えている。
美汐はゼファレス的直観から、自分の子供だとわかる。
ミネタリーエ、弟さんを殺してくれるかしら? という。
美汐、約束が違うという。
ミネタリーエ、状況が変わったという。
泣き崩れる美汐。
美汐、界斗に力で止めて見せろと言う。
界斗、反撃開始。
通路が次々と崩壊するほどの創成術の応酬。
美汐、剣を抜く。
盾が破損する。
遠近織り交ぜての、攻防。
界斗押される。
美汐の身体強化による強烈な蹴りが腹に入る。
地面に叩きつけられる界斗。
美汐の思い出、界斗が生まれた頃。
界斗を殺す決心をする。
宙に浮かびながらゼファレスを滾らせる美汐。そしてゆっくりと左手を上げて、自身の体内に満ちるゼファレスだけでなく、扉を開け、自身のゼファレスの根源にも干渉し、一気にゼファレスを取り出していく。
ゆっくりと目をつぶり、界斗との思い出を振り払い、血が出るほど唇をかみしめる。
目を見開き、そして叫ぶ。
「ゼロのアルゴン!」
直径5mを超える、巨大なゼロのアルゴンの輝きが瞬時に創成される。
驚きに目を見張る界斗。あんなの避けれない。
界斗は、美汐が本気で界斗を殺そうとしていると感じた。
界斗も対抗すべく、新しく身につけた創成物質を発動する。
青白い輝きを見て、美汐、界斗にそれは何かと問う。
「超臨界過電水素、姉さんのゼロのアルゴンに対抗して身につけた術だ!」
界斗は叫ぶ。
それを見て、正面から雌雄を決しようと決めた美汐。
美汐は、わざわざ界斗の超臨界過電水素が溜まるのを少し待つ。
そして、美汐はゼロのアルゴンを、ぶつけにいく。(ゼロのアルゴンは、空気も酸化し中和されるため威力の減衰が激しい。基本、遠距離攻撃は向かない)
そして美汐のゼロのアルゴンと、界斗の超臨界過電水素が激突し、互いに打ち消し合う。
せめぎ合い、反応し、相殺し合って、小さくなるが、二人ともすぐに創成を再開して、また激しくせめぎ合う。
せめぎ合いがしばらく続く。
美汐の思い出、界斗の小学校入学。
それらを振り払うように、さらにゼファレスを引き出す、美汐。
美汐のゼロのアルゴンが、界斗を圧倒するかのように見える。
雄たけびを上げ、負けじと超臨界過電水素の創成速度を上げる界斗。
打ち消し合う反応の発光の光に、二人が飲み込まれて……
2人は無傷だった。
お互いゼファレス枯渇状態で、へたり込んでいる。
しかし、美汐の方が若干、疲労困憊に見える。
美汐、必死に立ち上がり、界斗にふらふらと切りかかる。
界斗も小剣を抜いて防御をする。
態勢を崩されながらも、小剣で何とか防御をする。
説得を再開する界斗。
雄たけびを上げ、突如、身体強化をして襲い掛かる美汐。
界斗、必死に避け防御するも、剣をはじかれ額とか斬られる。
界斗、剣を振るって美汐の衝撃力を相殺しないとダメだと判断する。
何度か防御するも、蹴り飛ばされる。
界斗、地面に転がる。
美汐、最後の力を振り絞って跳躍し、界斗を切り殺そうとする。
界斗、立ち上がり小剣で防御しようと構える。
美汐が迫り上段切りのために、剣を振り上げる。
界斗も防御するために、美汐の剣が振り下ろされる軌道目掛けて小剣を振るう。
突如、態勢を崩す、界斗。
足が滑っていた。
滑った足元を見る、界斗。
そこには、美汐のハンカチがあった。
転がった拍子にポケットから、落ちていた。
(嘘だろ、なんで、こんなことが……殺される……)
界斗の視線につられて、ハンカチをみる美汐。
一瞬で、ゾルタリウスに故郷を襲撃された、あの日の事を思い出す、美汐。
(私、何をやっているの、約束したのに……疲れちゃった……)
界斗は死の恐怖から思わず、目を瞑る。
そして界斗の小剣はそのまま振りぬかれた。
美汐の剣は振るわれなかった。
界斗は転んだ態勢のまま、目を開けた。
血が映った。
(お、俺、斬られた、こんなに血が出て、死ぬ……あれ? どこも痛くない……)
「まさか!」
界斗は辺りを見回す。近くに美汐が倒れていた。
「姉さん!」
界斗は慌てて、這い寄る。
そして、血だまりが出来ていることがわかる。
界斗の剣が美汐の首筋を切り裂いていた。
掌についた美汐の血で、狼狽える界斗。
「今すぐ、四条宮さんを呼んでくる」
あわてて清華を呼びに行こうとする。
「もう、無理、間に合わない」
資材置き場から、離れすぎていた。
美汐はゼファレスを活性化して、セルファオートの意思の欠片を自身のゼファレスの根源から取り出す。
「姉さんも、やっぱり……」
界斗は白銀の輝きを見て、美汐の力の源を理解する。
美汐は白銀の輝きを界斗の中に押し込む。
反発せずに、吸い込まれていった。
その瞬間、界斗から凄まじいゼファレスのオーラが迸る。
美汐、それを見ると、弱弱しく笑いかける。
「かいちゃん、情けない姉で、ごめんね」
「姉さん……」
「お願い、ミネタリーエ様を、あの可哀そうな人を止めてあげて」
「何を言って……」
「それから、私の子供たちをお願い……」
美汐はゾルタリウスの拠点の場所と管理番号を言う。
「かいちゃん、前を向いて、こんな所にとどまっていちゃダメだよ。はやく仲間の所に行かないと」
「姉さん、俺、必ず勝つよ」
界斗は涙を拭って、立ち上がると、走り出す。
美汐は、走り去る界斗の背を、霞んだ瞳で見つめた。
そして、美汐の瞳が閉じられた。
絵美菜vsオサミラウ。
オサミラウを殺す決心をした、絵美菜。
オサミラウは、絵美菜を殺さないと言う。
舐められたと激高する絵美菜。
しばらく戦っていると、突如、能力に覚醒する絵美菜。
狙った相手を、自分の目の前に強制的に転移させる能力。(転移させる向きも自由自在)
オサミラウ、ネディフ仕込みの防御で防ぐ。
そして考える。東宝院家は四条宮家と遠戚、やはり、そういうことか。
絵美菜、慣れない力の使い過ぎで、制御が難しくなる。
そして、清華を転移させてしまう。絵美菜の薙刀が清華に迫る。
オサミラウが清華を庇う。腹を刺される。
なぜ? と絵美菜が問う。
「清華ちゃんは、絵美菜ちゃんの大切な友人。君の心も守りたかった」とオサミラウは言って、絶命する。
呆然と泣き崩れる絵美菜。
リファール、デュセリオvs真祖の魔獣。
真祖との闘いを楽しむデュセリオと、それを補佐するリファールを描く。
縦横無尽のラファエフ。
ラファエフが顕現し、ゾルタリウス上級士官、最上級士官たちと大立ち回りをする。
ルイバンvs筋骨隆々なゾルタリウス。
父の仇と意気込むルイバン、対する筋骨隆々なゾルタリウスは、凄まじいゼファレスをもってルイバンを圧倒する。
だが、ルイバンが突如物体操作を多用し始め、奇策を弄する。
筋骨隆々なゾルタリウスは「デルクード・ルイバン、お前の方がデルクードに相応しかったか」と呟いて絶命する。
首を傾げるルイバン。
筋骨隆々なゾルタリウスから、白銀に輝くセルファオートの意思が飛び出し、清華に宿る。
実は回収した後、老の手によって埋め込まれていた。
清華から、3つ持ちに相応しい圧倒的なゼファレスが迸る。
老vsクラリティーナ。
老人らしからぬ、凄まじい体術を使い、クラリティーナの全ての創成術を消し飛ばす。
さらに、割って入ってきたハンターの皮膚を削るようにして殺す。
クラリティーナは、老の術がなんだか分からなかったが、ゼファレス粒子で創成した剣を躱したことから、術を察する。
「スピン崩壊ですか」
各素粒子の核スピンを乱し、自己崩壊させる術だった。老はこれを、障壁に纏わせて使っていた。ゼファレス粒子には核スピンは無い。
見抜かれて、驚愕する老。
「お主、本当に高卒の20歳か?」
そして、清華が3つ持ちになった事を知る。
さらに界斗が駆けつけるのを見て、老は卒倒しそうになった。
(馬鹿な、真田美汐が負けるはずがない。防御困難なあれがある限り、美汐は誰にも負けぬ。ミネタリーエに、自身を超える創成術の天才と言わせたのだぞ。つまり美汐は神僚になれる可能性を秘めた娘だったのに、それが負けるだと? 勝ちを譲ったな……弟を選んだか)
老は突如、ゼファレスを収める。
「降参だ。お前達も戦闘をやめろ」
他のゾルタリウスにも降参するように、促す。
全てのゾルタリウスが、武器を放棄し、ゼファレスを収めた。魔獣も大人しくなる。
「よっしゃ、このまま殺してしまえ!」
一人のハンターがいきり立つ。
「なりません! 彼らは降参したのです。戦闘は終了です」
クラリティーナが叫ぶ。クラリティーナは悔しそうだった。
「あのまま、あなたを倒しておきたかった」
クラリティーナは老に語り掛ける。
「そうかの? 儂が生きていれば、良いこともあるかも知れぬぞ?」
そういうと老は立ち上がる。
「お前たち、撤退するぞ」
帰り始める。
「地上の者達も撤退させないとな」
老は呟いて、エレベーターに向かう。
「ふざけるな!」
ハンターの誰かが叫ぶ。
「ダメです。行かせてあげなさい」
クラリティーナが再度、注意する。
「な、なぜ?」
ルイバンがクラリティーナを睨む。
「それが、議導会との取り決めだからです。戦闘中の死者は仕方ありませんが、戦闘終了後は、この老人が生きていたら、かれの言う事を遵守する約束です」
ここは、あくまでもゾルタリウスの世界であり、彼らが作った土地だった。
地球人は、いくらメフュードゥ・セファを与えられたといっても、言葉のあやで、実際は住まわせてもらっている存在だった。
「ですが、降参するふりをして攻撃して来たら、迷わず殲滅します」
「我らは誇り高き、信義のゾルタリウス。そのような卑怯な真似はせんよ」
老は、生き残っているゾルタリウスや魔獣を連れて帰っていった。
「ミネタリーエ、美汐は負けたぞ。どうするつもりだ?」
老はエレベーターが動くと呟いた。
この戦いでハミルトは片足を、真祖の魔獣に消し飛ばされ、ハンターを引退することとなった。
ミリタリーエvs解放者。
主制御室には、厳選したメンバーで向かう。
界斗、クラリティーナ、ルイバン、清華、デュセリオ、ルリエラ(ラファエフ)
絵美菜は自失状態から、立ち直れず。
リファールは指揮をとり、他の解放者職員やハンター達とエレベーター前を念のために守ることに。
奈美恵が界斗を見送る。
フィアリスがルイバンを見送る。
さらにそれぞれのチームメンバーが見送る。
ミネタリーエは、主制御室前広場で、美汐が来るのを待っていた。
だが、来たのは界斗達だったため、驚く。
「そう、美汐さんを殺してきたのね」
界斗を見て、問う。
界斗苦しそうに、顔をゆがめる。
開幕早々、デュセリオが戦線離脱する。
推力石の柱で遥彼方まで、吹き飛ばされていく。
ミネタリーエ、加熱石などのさまざまな特殊石を創成して、多彩な攻撃を始める。
ミネタリーエ、空間子から、エネルギーを吸い出す石を創成して、攻撃する。
界斗の目覚めた力で防御する。【我が意に応じて、全ての物質は強固に結びけり】。
(界斗のゼファレスが及ぶ限り、界斗のゼファレスを持って、全ての原子を強固に結び付け、その場に留める。空気分子すら破壊困難なオブジェクトと化す。界斗のトラウマから生まれた力、トラウマの描写はプロローグの扉の破壊と、薬草園の大木破壊、別荘での爆裂球を完全に防げなかった後悔)
界斗、二つ目の力で攻撃する【アルゴンへの誘い】(界斗のゼファレスが及ぶ限り、アルゴン未満の原子番号の元素を、すべてアルゴンへと変質させる。美汐が目覚めかけていた力。界斗では、まだゼロのアルゴンへは到達できない。+1のプラズマ状態が限度)
クラリティーナ、新たな力で攻撃する【そこは電子が満ちる世界】(クラリティーナのゼファレスを用いて、任意の場所に高エネルギー電子フィールドを創成する。その場の酸素原子なども励起され、その空間内の物質を破壊する。金属にはちょっと効かない欠点がある)
ミネタリーエ、押されると分身を創成する。
ミネタリーエは、一人、紋章輝星にいた寂しさから、分裂病(統合性失調病)にかかり、惑星ゾルタリウスにいた弟妹たちを、精神に作り上げていた。
弟妹たちが登場して、混戦になる。
メフュードゥ・セファの支柱に、損傷が入る。
界斗たちはピンチになるが、清華のチート能力【生命は私の掌の中にある】(無波長のゼファレスをもって、対象の細胞分裂を制御し、瞬間回復する。細胞分裂を止めることによって、相手の調子を悪くすることもできる。無波長だから拒否反応が一切出ない)
でミネタリーエの攻撃を凌ぐ。
ミネタリーエ、ゾルタリウスやセルファオートへの恨みをつらみを吐きまくる。
血統主義が蔓延るゾルタリウスでは、田舎の雑貨屋の娘だったミネタリーエには、ゼファレスの才能を見出され、推薦されて転校した帝都の学校は、もの凄く居辛かった。
それは若くして議員になってからもだった。
神僚に取り立てられることが決まったとき、全て報われると感じた。
だが、それをセルファオートの命令で奪われた。
ミネタリーエの心はベクシュトスの元へ戻り、神僚として見返す事に支配されていた。
さらに攻撃が激しくなり、メフュードゥ・セファの支柱が次々と傷つく。
だがルイバンが高速移動で切りつけ、ミネタリーエが落ちてくる。
ラファエフがゼファレス衝乱を昇華させた技【僕のゼファレスは全てを穿つ】でミネタリーエのゼファレスを徹底的に乱し、動きを止める。
分裂していた、全てが、ルイバンとラファエフの力闘によって一か所にまとめられる。
界斗の【我が意に応じて、全ての物質は強固に結びけり】で作られた箱の中に閉じこめられ、クラリティーナの【そこは電子が満ちる世界】で削られる。
ミネタリーエは「ベクシュトス様、今……」と呟いて、笑って消滅した。




