5章、第1話 新年の宴 (あらすじ、未完成)
新年度パーティーに呼ばれる。
例年は政界、財界・教育界、軍関係と3日にわかれているが、ウクテル襲撃を受けて、国都郊外の演習場でまとめてパーティー。
解放者はもちろん、政庁関係者、各都市長、各省庁長官、大企業の社長やその家族、軍部の幹部、国際治安維持協会支部長、有力クハンターラン団長らが勢ぞろい、校長もいる。
警備は魔甲士団と特務術師団。
界斗は、解放者の正装で行く。ラファエフとルリエラから挨拶を受ける。
パーティーが始まり、解放者の勲章授与式が行われる。
界斗も勲章を貰う。
授与するのはラファエフ、荷物持ちはルリエラ。
界斗の番が来た。ラファエフが朗らかに笑いながら勲章を授与する。
界斗が受け取った瞬間、界斗の顔に何かがとんだ。
そして界斗の体にラファエフが寄りかかってくる。
ラファエフの頭が、乾いた音をたてて転がった。
後ろにはゼファレス粒子で創成した剣を振りぬいていたネディフがいた。
ネディフはそのまま身をひるがえすと、ルリエラを突き刺した。
崩れ落ちるルリエラ。
ネディフの界斗よりも、クラリティーナよりも強大なゼファレスが迸ると、ラファエフとルリエラを包む。
ラファエフとルリエラから白銀に輝く球体が出てくる。
それを掌の上に浮かべながらゆっくりと壇上に立つネディフ。
だれも余りの事態に、呆然としていた。
入り口からゾルタリウスが次々と登場。
ネディフ自己紹介をする。
「我が名はベスカムトック・(ファステム)・ゾルタリウス・(エルテ)・ネディオムフセト。ゾルタリウス帝国、選定皇家がひとつ、ベスカムトック家の正統嫡子であり、ゾルタリウス帝国第3軍義軍司令官、救世騎士団ゾルタリウス最高指導者である」
そして扉を開けて、自身の世界からゾルタリウスの仮面を取り出すネディフ。
そして声色を変えて、「始末しろ」という。
あの時のゾルタリウスとわかった界斗は激高する。
界斗は親や小学校時代の友人を返せとどなる。
それは無理だな。死んだ者は返せないとネディフ。
姉さんを返せ。
それも無理だな。あれはゾルタリウスの物だ。真田美汐はお前と違い、まぎれもなく天才。渡すことはできない。
界斗は吠える。
殺してやる、ゾルタリウスは皆殺しだ!。
界斗、凄まじいゼファレスを滾らせて火球を創成しようとするも、突如苦しみだす。
界斗の胸から白銀に輝く球体が出てくる。
ネディフの掌の球体と共鳴すると、吸い寄せられる。
歓喜するネディフ。
真っ先に魔甲士団長が我に返った。そして号令しようとして、後頭部から口を突き殺される。
突き殺したのはオサミラウだった。
オサミラウの自己紹介、オサミラウは選帝皇家、ベスカムトック家に古くから使える一族の出で、幼い時から、ネディフに使えてきた。
あまりの事態に固まる解放者の面々、絵美菜はへたり込んでしまう。
さらに上級職員2名がゾルタリウスに合流する。
2名の上級職員を見て、アミリエが叫ぶ。界斗の噂を流したものたちだった。
「あなたたち、最初から仕組んでいたのね」
「そうだ。本来は5年前に真田界斗からこれを回収する予定だった。だが、界斗は軽く蹴っただけで気絶して起きなかった。あまりの脆弱さは予想外だった。そして邪魔が入ったため回収を断念したのだ。
あらたに計画を練った。解放者で悪い噂を流したのは馴染まれると困る為。逆にシスダールになじんでもらわないと困る為、良い噂を流した。
薬草園では本来はダニエルが襲われるはずだった。だが、なぜか川辺にいたのはオルテシアだった。
不良をけしかけたのは、本来の予定では不良をけしかけ、そこをラファエフに助けさせる予定だったからだ。だが、界斗が解放者を選んだため予定を変更した」
シスダールの理事長が叫ぶ。「だから私の所に真田界斗の入学のごり押ししに来たのか!」
そうだ、オサミラウから真田界斗を高校に入学させようとしてると報告を受けたからな。だからラファエフやルリエラと巡り合わせるためにシスダールに入れた。
だから、あの時シスダールの入学の話を持ってきたんですね。クラリティーナが呟く。私はなんて愚かなんでしょう。敵の策略だともきづかないなんて。
だが、ようやく回収できた。残りの選ばれしものたちも分かっている。
四条宮清華をみるネディフ(そういえば何故四条宮家には選ばれし者が3人も輩出されたのだ? 私が一つ手に入れるごとに、新たに四条宮家に選ばれし者が現れたな)
なぜそんな事を?
これは世界にゼファレスを供給し存続させている、12にわかたれし神寮セルファオートの意思の欠片だ。これにはいくつかの安全機構が備わっている。
ひとつ、これは、穏やかで内向的なものを選ぶ。逆に負の感情を嫌い、選ばれし者が負の感情に囚われると凝集し、限界をこえたとき、見限り次の適応者を探すために外に出てくる。
真田界斗は我らを皆殺しにすると心の底から思ってしまったのだ。だから見限られた。
埋め込みし者は殺せば出てくるが、選ばれし者は違う。死んだ瞬間、霧散してしまう。
ルリエラやラファエフ、クラリティーナは、これを私のゼファレスを持って強制的に埋め込んだ者達だ。
そして二つ目、この意思を持つ者同士は親近感を感じるようになっている。お互いが争わない様にな。
ルリエラはその感情を恋と勘違いした。馬鹿な娘だ。だが、その感情を利用して、真田界斗の欠片をルリエラのゼファレスで染めさせたがな。
あのキスはその為に……奈美恵が呟く。
そうだ、ラファエフにゼファレス衝乱を教えさせたのも、そのためだ。
ラファエフとルリエラの欠片は私のゼファレスで染めてあるため扱いやすいが、真田界斗の欠片は違う。扱いやすいようにラファエフとルリエラのゼファレスで染める必要があった。すべてはラファエフとルリエラと親しくさせるためだ。
アムディーナが叫ぶ、まさか娘もあなたが殺したんですか!
そうだ、凡庸な娘だったが私がゾルタリウスだと疑い始めた。だから事故に見せかけ殺した。
気絶するアムディーナ。
クラリティーナは【親愛なる電子】で不意打ちしようとするも、ネディフの能力、【私は全てを認識する】で防いでしまう。ネディフはすでに意思の欠片を3つもっていた。
さらにネディフは界斗、ルリエラ、ラファエフから取り出した欠片を吸収する。6つ持ちとなったネディフから凄まじいゼファレスが迸る。
「では、新年の贈り物を授けよう!」
ウクテル総合演習上にいた1万人以上の者達が、一瞬で全員消えた。ただひとり会場に戻ろうとしていたスタッフを除いて、その者の目前で。
(占い回収)
ゾルタリウスの紋章が描かれた、灰色の硬質な地面に全員がたっていた。
ネディフと老は仮面を外し、ひざまづいて、遠くに見える巨大な宮殿(社)に礼拝している。
礼拝しないゾルタリウスを老が叱責する。
そして宮殿(社)から半透明のゼファレス生命体の兵士が多数飛んで来た。
男たちを殺し始める。激戦、ルイバンが凄まじい奮戦をする。
クラリティーナはネディフに一騎打ちを挑むも負けてしまう。
ネディフは、ルリエラを蘇生しようとしている清華に近づいていく。
立ちはだかる奈美恵、今度はクラリティーナと奈美恵の二人がかりで挑むも負けてしまう。
お前たちは、そこでおとなしくしていろ。女性を傷つけるつもりはない。大切な母体だ。さきの戦争で随分と減らされたしな。
奈美恵、あなたたちに抱かれるぐらいなら、自殺するという。
我らゾルタリウスは理知なる者たちだ。蛮族と一緒にするな。ネディフは怒鳴る。
理解に苦しむ奈美恵。だがオルテシアは分かった。人工妊娠と。
だったらカプセルで培養すればいい。
それは難しい。ゼファレスの才能は胚が着床したときから流れているゼファレスによって左右される。だれがカプセルに絶え間なくゼファレスを流し続けるのだ?。
1人生むごとに50万ゾルス支給している、3人がノルマ。4人目以降は10万づつ上乗せされる。金欲しさに、最高で25人産んだ女性もいる。
さて、四条宮清華、ルリエラを回復させるのはやめろ。
なぜそこまでするのですか? あなたの実の娘でしょ?。
そうだ実の娘だ。卑しき地球人との間にできた娘だがな。
ネディフは語った。大災厄について。
この世界に飛ばされた時、食料を分け与えた地球人が、食料を独占するためネディフの幼馴染でもあり、親友でもある腹心3名を殺した事を。
恩を仇で返されたネディフは、蛆虫のように地球人を見ていた。
あなたの目的は何ですか? オルテシアが問う。
ネディフは答える。「私はゾルタリウスに戻り、実家に復讐する」
議導会がだまってない。必ずこのことは訴えてやる。依琳が叫ぶ。
ネディフは笑う。議導会、実に安直な名前だ。
苦笑いする老。
「正式名称を教えてやろう。ゾルタリウス議会が地球人を導く会だ」
さらにネディフは語る。
我らが住まう、あの空間は神寮セルファオートの世界。
世界を照らすは【人工恒星、ゼファレス(恩寵)の恵み】
お前達が月と呼ぶ、夜空に輝くは【紋章輝星、ゾルタリウスの栄光(複雑な幾何学模様)】
我らが住まうは【人工惑星、メフュードゥ・セファ(楽園リゾート)】
それらは我らゾルタリウス帝国民10億人が移り住み、リゾート惑星として運営する予定だった人工惑星だ
そしてこの大陸西側はネディフの実家ベスカムトック家が開発したものだと。
ザンターク家は一番入り込みやすかったから選んだ。
ルリエラに近づくネディフ(占いの回収)。
界斗が目を覚ましてネディフの足を掴む。
ネディフは美汐と界斗を傷つけない約束をしていた。
だが、いつまでも話さない界斗の腕を切り落とそうとする。
オルテシアが界斗にゾルタリウスの庇護のもとで一緒に生きましょうといい、ルリエラの面倒は自分がみるから、見逃してほしいという。
だが、界斗は納得しない、叫ぶとゼファレスを滾らせる。
突如苦しみだすネディフ。
そしてセルファオートの意思の欠片が出てきて、界斗に戻る。
あまりの事態に驚愕する老、そして動きを止めて消えていくゼファレス生命体の兵士たち。
さらにネディフは苦しむ、その瞬間、光り輝く大きな球体が空に出現する。
「ありえない、多次元世界を漂っているゼファレスの根源が3次元世界に降りてくるなど」老は呟く。
そしてとんでもない破壊音が響いてくる。
遥か遠くから粉塵が舞っていた。
老が叫んだ。「争っている場合ではない」
兵士が消えたことにより、アラミードの軍やハンター達がゾルタリウスに挑んでいた。
この空間が縮小している。
空間論を知らないのか。空間とは風船のようなもの。無次元(1次元)に存在する空間子がゼファレスによって活性化し、多次元空間を創造する。だから物質は存在できる。エネルギー源たるゼファレスの供給が止まれば、世界は縮小し、そこにあった物質は中心へと追いやられる。
(空間子が膨らむわけでは無い。空間子はありとあらゆる座標に存在し、その空間の主のゼファレスの根源からゼファレスを受け取り多次元空間を構成する。エネルギーの消失は常に一番外側の空間子より起こる。常に一番外側の内包エネルギーが低いため、一番外側は活性化していない空間子にエネルギーを奪われるから)
我ら皆、圧死させられるぞ。
ネディフ扉を開けろ!。
だがネディフは苦しむばかり。
世界の縮小は、もうすでに目の前まで迫っている。
界斗、俺のせいで大事になったと項垂れる。
オルテシア、優しく微笑み、違います、ネディフが悪いという。
だが突如、空間に穴が開き、界斗たちは吸い込まれた。
訓練場に戻って来た。
界斗は、顔をあげて周囲を見渡す。
うめき声が聞こえる。ネディフがルイバンに胸を貫かれていた。
「デルクード・ルイバン、まさか、私が因縁に捕らわれようとは……」
そしてルイバンは、ネディフの心臓を切り裂き、腕を切り飛ばして、ネディフを殺した。
ネディフの死体からセルファオートの意思の欠片が5つ出てくる。
二つはルリエラに、一つはどこかに、もう二つは清華に飛んでいこうとするが、筋骨隆々なゾルタリウスが一つをゼファレスを滾らせて手にする。
老の命令でゾルタリウスは撤退した。
すべてはネディフが仕組んでいたという設定ですが、まだ続きます




