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プロローグ

新作です。

よろしくお願いします。

「よっしゃああああああ!! 全クリだああああ!!」


 とある一軒家の一室で1人の男子高校生が雄叫びを上げる。 


 彼の名前は新田真也(あらたしんや)

 現在通信学校に通う高校3年生の引き篭もりであり、生粋のゲーマーである。

 

 そんな彼の正面にあるパソコンの画面には、《全ストーリークリアおめでとうございます》と表示されていた。

 彼のプレイしているゲームは【Brave Soul(ブレイブソウル)】と言う、今から約6年前の2016年に発売されたRPGである。


 このゲームは、自身が主人公の姿、初期ステータス、多種多様な職業やスキルを選択できる自由度の高いRPGで、現在では1600万台以上売り上げている人気ぶり。

 真也もこのゲームにドハマりし、中学生の頃から今まで6年間365日毎日欠かさずやってきた。

 そして今日遂に全クリしたと言うわけだ。


「よし……よし! この6年間毎日15時間以上欠かさずやり続けた甲斐があったぜ! まだネットでも誰かが全クリしたって言うのも無いし……もしかして俺、世界初の到達者じゃね? やべぇ……めっちゃテンション上がるんですけど!」


 真也はあまりの嬉しさに椅子から立ち上がって軽く小躍りしている。

 そんな興奮冷めやらない真也の元に、突然1件の新たな通知が来た。


「……ん? なんだこれ……?」


 真也は訝しげに椅子に座り直して新着メールの表示をクリックする。

 すると、そこにはこんなことが書いてあった。


《世界初の全クリアおめでとう御座います! そんな貴方に新たなアップデートがあります。ダウンロードしますか? YES/NO》


「うわぁ……やっぱり俺が世界初の全クリ到達者だったんだ……。でもダウンロードってなんだ? 全クリしたならもう何も無いはずなんだけど……」


 真也はやはり世界初だったらしく、そのことに一瞬興奮するが、その後の表示に眉を顰め、見間違いではと思い、食い入るように何度も画面の文字を見た。

 しかしそこにはしっかりと『ダウンロードしますか』と書いてあり、見間違いでは無いことを証明している。

 

「うーん……どうしようかなぁ……。めちゃくちゃ気になるけど、もしこれが高額な課金とかだったらヨーチューブの収益だけじゃ払えないし……」


 真也は1人、悩ましげにうんうんと唸る。

 その状態が5分ほど続いたのち、真也はマウスを動かし始めた。


「まだまだこのゲームはやりたいし、お金はもしもの時は貯金を頼ろう! それじゃあYESだ!」


 真也はダウンロードのYESをダブルクリック。

 すると『本当にダウンロードしますか?』と言う恒例の確認文が出て来たので、すぐにもう1度YESをクリックする。

 その瞬間にダウンロード画面へと移動し、ローディングが始まった。

 

 真也はふぅと一息すると、椅子の背もたれにもたれ掛かる。


「はぁ……取り敢えず今の所お金の請求とか無いし一安心だな。今の内にトイレにでも行っておくか」


 そう言って真也は立ち上がって部屋を出て行った。

 その間もダウンロードは続く。

 

「《ダウンロード79%……80%…………90%……》」

「ああ……1日ぶりのトイレだったからめちゃくちゃ出たな」


 1分ほどでトイレから戻って来た真也は、ソワソワしながら椅子に座り直してローディング画面を眺める。

 そしてローディング割合を声に出すと言うあるあるまでしている始末。


「96……97……98……99…………100!」

「《ダウンロード完了。只今から対象者:新田真也の転生を開始します》」

「―――え?」


 真也の呟きが部屋に響き渡ると同時に画面が眩く光り、その光は部屋全体を包み込んだ。

 そして10秒ほどで光が収まると、そこには誰もおらず、倒れた椅子と画面が表示されたパソコンだけが残っている。

 そして真也のパソコンには、




《転生完了。それに伴いこれよりこのゲームのサービスを終了します。―――…………終了完了》





《クリア条件:主人公がストーリーをクリアするまで主人公にバレないように手助けをしてください》



 とだけ表示されていたが、それもすぐに消えてパソコンの画面も暗くなった。

 部屋に6年ぶりの静寂が訪れた。

今回の作品は、作者にとって2作目となるゲーム世界転生です。

前回よりもゲーム要素を詰め込みました。

ぜひ楽しんでくださると嬉しいです。


読者の皆様へ


この作品が、面白かった!続きが気になる!などと思っていただけた方は、


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主に作者のモチベーション維持のため……。


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