幻覚が見えるなんてねー
「おはよう、新谷君」
「あ――……、俺もたまには寝ぼけることもあるんだなー。ここに斉田さんがいるわけないのにねー。アハハハハ――――」
そうだそうだ、俺はいま寝ぼけているんだなー。まっさか幻覚がみえるなんてなー。
「新谷君?どうしたの?」
ガチャ とドアが開く音がした。母さんが起きたのだろう。
「瑞希、唯那ちゃん、おはよう」
「あ、おはよう。母さん」
唯那ちゃん?母さんにも見えているのか?
「あ―――そういえば唯那ちゃん、実はね、瑞希はあの話を知らないのよ。言い忘れてたわ」
「あぁそうでしたか。あの話をまだ知らなかったのですね。」
あの話?あの話ってなんだ?
「あぁ瑞希あの話っていうのはね……」
「将来、唯那ちゃんと瑞希が結婚するなのよ」
「は?」
***
「で、わかったかしら?」
あのあと、いろいろな事を説明させられた。まず、斉田家と新谷家は大昔の日本で活躍した武家で、昔は仲が良く、協力し合っていたのだが、はやり病により新谷の当家一族は滅亡の危機に陥る。新谷一族は協力どころではなくなり関係が崩れかけたとき、立ち上がったのが俺の先祖。当主となり一族を立て直したのだ。名前を納静というらしい。
納静は分家の者なのにもかかわらず実力のみで出世したエリートで、武道も学道も一流だった。やったことは…………説明すんのめんどいから箇条書きにするわ。
おしえて!~納静ちゃんのやったこと♪~
・私の子孫を斉田家の子孫と結婚させるから、また仲良くしてね♪
・従わないと4ぬかもしれないよ♪
・当家の一族の病気治してあげるから反抗しちゃだめだよ♪
(以下略)
「そんなすごい人が俺の先祖なんだよって言われても実感湧かないな」
「あ、言い忘れてたけど最終的には島流しにされたみたいね~」
そうかー島流しかー実感湧かんなー
「島流し!!?」
「そうなのよ~納静様はある島にいるの」
「はぇ~……で、どこ?」
「うふふ。じゃあ、今度行ってみましょうか。勿論唯那ちゃんも一緒にね」
「「え」」
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