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第43話 状況


 道中何も無く王宮にたどり着くと、エリクソンたちが驚いた表情で俺たちのことを見て、ラファエル様を呼んで傷を治癒してもらった。そしてある程度、傷が治ったところで本題に入る。


「ミカエル様の情報だと、数日もすれば戦争は終わるらしいです」

「そ、そうか......。本当にありがとう」

「いえ、俺たちだけじゃ止めることはできなかったので」


 そう。俺たちだけじゃ確実に魔族を止めることはできなかった。まず、アミエルさんがいなかったらあの少年を倒すことは難しかっただろうし、アルゲが召喚した名騎士たちも倒すことができなかっただろう。


 それに加えて、ミカエル様たちが加勢に来なかったら俺やルーナ、クロエ全員が死んでいたに違いない。


「それは違うぞ。メイソンたちが居てくれたおかげで最小限の被害で抑えられているんだ。まだ終わっていないのだから気が緩むわけにはいかないが、感謝するに値する」

「......。ありがとうございます」

「まだ力を貸してもらう時はあると思うが、その時は頼む」

「はい」


 その後、ラファエル様たちとも軽い会話を済ませ、ルーナたちと明日の作戦を練った後、自室へ戻って就寝した。


 翌朝、ベットから起き上がると体中が少しばかり悲鳴を上げていた。


(それもそうだよな......)


 ラファエル様が治してくれたのは、身体に受けた傷であり、魔力などを回復することはできない。


 はっきり言って、物理的損傷より魔力をほぼ使い果たした方がきつい。なんせ、魔力を使う空間転移(小)や重力魔法(小)、炎星アトミック・フレアを何度も使ったのだから......。


 それに加えて、魔剣グラム火玉ファイアーボール風切エア・カッターを付与させて戦っていたため、ほとんど魔力が残っていない状況だった。


(まあ今日は多分、そこまで戦闘しないと思うし)


 昨日はミカエル様たちが加勢に来るのが遅かったため、負担が大きかったが今日からはミカエル様たちを中心に戦うと思うから負担が少ないと思う。


 俺は、そう考えながら自室を出てみんながいる食堂へ向かった。そこで全員と軽い打ち合わせをして戦場へ向かい始めた。


 そしてミカエル様たちがいるところへ到着すると、疲れ切っていない表所で俺たちに気付き


「大丈夫か?」

「おかげさまで大丈夫です」

「それはよかった」

「俺たちができることはありますか?」


 ミカエル様に尋ねると、少し悩んだ表情を見せた後


「特にないな。強いて言えば、漏れた敵が国へ攻め込んでくるのを止めてくれると助かる」

「わかりました。ではご武運を」

「あぁ」


 ミカエル様に言われるがまま、国近辺に向かって、倒しそびれた魔物たちを狩る日々が始まった。



 三日目は二日目同様、国を守るために警備をしていて、ふと思った。


(ウリエル様すごいな)


 目に見えて結果を出すことが出来るミカエル様やラファエル様とは違い、ウリエル様の知識は目に見えてすごいと思うことはできなかったが、今ここにきてわかる。


 魔物が大勢着やすいところには魔法使いの方々を配置して、殲滅できる準備を。逆に少数でも国へ入ってくる場所には戦士を配置していた。


 それ以外にも、数えきれないほど細かい指示をされているんだろうなと思った。その結果として、今でも国へ被害が出ているのはほとんどない。


(やっぱり四大天使なんだな)


 はっきり言ってなめていた。知恵だけがすごい天使だと思っていたが、戦術面や精神面などの指示もしての現状になっているのだとわかったんだから。


「すごいな......」

「「「え?」」」


 俺がそうつぶやくと、ルーナやクロエ、アミエルさんが聞き返してきた。


「いや、今優勢になっている状況もミカエル様やウリエル様、ラファエル様がいるからなんだなって思うと、やっぱりすごいって感じる」


 すると、ルーナやクロエは納得した表情になり、アミエルさんは満足げな表情をしていた。


「そうですね!!」

「はい。本当にアミエルさんにも感謝しています。ありがとうございます」

「いえいえ」


 その後も、軽く警備をして終わった。



 四日目には狐人国の皆さんが加勢に来てくれて、五日目にはランドリアの騎士たちが加勢に来て、徐々に優勢な状態が確立されていった。


(これで、何も無く終わってくれればいいけど......)


 そして七日目。いつも通り警備をしていると、空が徐々に暗くなっていった。


(え?)


 俺たちはすぐさま暗くなっている場所へ向かうと、道中、見たこともない魔物と遭遇する。


(なんだあれは?)


 全身が泥でおおわれている魔物......。俺はすぐさまそいつに向かって火玉ファイアーボール風切エア・カッターを放つが、そいつは一枚の岩壁を作って回避する。


「!?」


 そこで、アミエルさんから視線を感じてそっちを向くと


「私が時間を稼ぎます」

「わかりました」


 すると、アミエルさんは全方位に移動しながら魔物が逃げれないようにした。そして、アミエルさんが攻撃を仕掛けた時、先程同様、岩壁を使って防ぐ。


(今だ!!)


 俺はすぐさま、魔物に向かって略奪を使用する。


・岩壁

・泥沼


 その後、一瞬怯んだ魔物を見逃さず、首をはねて倒した。気を取り直して、向かい始めると、そこにはルシファーと悪魔たちがウリエル様と戦っていた。


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魔眼の英雄~「無能の雑魚」と勇者パーティを追放されたので、勇者の裏側で英雄として成り上がる。え?今更戻って来いと言われてももう遅い。



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