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第17話 スタンピード終了


そろそろ3章が終わり、4章を1,2万字いれて10万字程度を予定しております。

「俺は俺だけど?」


 俺なのかって、シャイルは何を言っているんだ? 見たらわかるじゃないか。


「いや、わるい」

「ん? あぁ」


 まあいいか、今はこんなことよりもスタンピードを止めることが最優先だ。今目の前にいたモンスターを倒したが、ここにいるだけじゃない。はっきり言って、ここにいるモンスターは一割にも満たないだろう。


「次の場所に移ろうか」


 俺がそう言うと、ガイルさんやクロエたち全員が頷いてくれる。ガイルさんの道案内で次の場所へ向かうと道中、先程まで不安そうにしていた冒険者たちの表情が徐々に希望に満ちた表情に変わって来ていた。


 すると一人の冒険者がこちらに近寄ってきて


「さっきのはガイルさんがやったんですか?」

「俺じゃなくてメイソンがやったんだぞ」


 そう言いながら、俺の事を指さしてきた。


「あ、あんたがメイソンか。噂には......」

「え? 噂?」


(何それ?)


 噂なんて聞いたことないぞ? まあでも、なんとなく聞けていなかったのはわかる......。スタンピードが始まるまで、色々ありすぎたから噂なんて聞いている余裕がなかったもんな......。そう考えていると、クロエが軽く肩を叩いてきながら


「今はそんなことより、先に進みましょう」

「そうだね」


 クロエの言う通り、今はスタンピードの方が重要だ。そして、俺たちが第二陣に居る場所にたどり着くと、そこは先ほどよりもモンスターの数がかなり減っていた。


(やっぱり最前線に比べて少ないな)


 さっきまでは、最前線にいたモンスターの数と変わらなかったらと考えていたが、第二陣でこんなに減っているなら、スタンピードを終わらせられるかもしれない。


 そして先程と同様に波動拳を付与させて振りかざしてモンスターたちを斬り倒して行ったところで、奥から一体まがまがしいモンスターがこちらにやってきた。


「ゴブリンキング......」

「そうだな」


 流石にAランク級のゴブリンキングを倒すのは骨が折れると思いながらも、リーフから盗んだ高速移動を使いつつ、風魔法と火魔法を付与させてゴブリンキングに斬りかかると、あっさりと体が真っ二つになった。


 それを見た低級モンスターたちは徐々に後退していき、この場にもモンスターが消え去って行った。それと同時に、冒険者たちが俺の元へやってきて


「あんたすごいな!」

「え? あ、ありがとうございます」


 その時、一人の冒険者が俺に尋ねてくる。


「あんたがメイソンか?」

「あ、はい」


 すると、全員が大声を上げながら目を輝かせて


「英雄が来たぞ!」

「これでスタンピードも!」

「俺たちも負けていられねーぞ!」

「「「あぁ!!!」」」


 そして、冒険者たちがお礼を言ってきた後、仲間の元へ戻っていった。


「メイソン、これが終わったら話がある」

「あぁ。でもどうしたんだ?」

「いや、これは俺の一存だからここでは言えない。悪い」

「?? わかった」


 シャイルの一存って言われても。ここまでいわれたら気になるけど、流石に問いただしてもな......。


 その後ロンドとも合流して第三陣、そしてランドリア周辺のモンスターたちを倒して行ったところで、伝令が入る。


【モンスターたちが一斉に撤退していった】


 そこから数日間モンスターたちがいないか巡回して、スタンピードの幕が下りた。



 スタンピードが終わって数日経ったある日、


「メイソン兄さん!」

「だから兄さんはやめろって」


 スタンピードが終わってからルッツから毎日のようにメイソン兄さんと言われるようになった。一人っ子だから兄妹がほしいとは思っていたから嬉しいけど、流石に王族に兄さんと言われると気が引ける。呼び捨てでも気が引けるのに。


「でもさ~」

「それよりもスタンピードって聞いた時、何か言おうとしていなかったか?」


 するとハッとした表情になった。それを見たルーナやクロエは手を顔に当てながらやれやれと言う表情をする。


「それは......」


 ルッツが話そうとした時、屋敷にノックが入る。ワイズさんが扉を開けると、そこには勇者パーティのみんなが立っていたので、ロンドたちを来賓室に入れた。

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▼煙雨の新作です!!!▼

魔眼の英雄~「無能の雑魚」と勇者パーティを追放されたので、勇者の裏側で英雄として成り上がる。え?今更戻って来いと言われてももう遅い。



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