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第9話 勇者パーティの仲間との再会

 俺たちが狐獣国を出ようとした時、ロンローリ様とエーク様そして奥様であるリリエット様たちが勢ぞろいで見送りに来てくれた。


「クロエ、お二人には迷惑をかけないように」

「はい」

「お姉ちゃん! 僕も絶対に冒険者になるからね!」

「そっか。じゃあ今は頑張らなくちゃだね」


 その後も、クロエさんに対してみんなが声をかけて、話の区切りが着いたところで狐獣国を出ようとした。その時、ロンローリ様が俺の元へやってくる。


「メイソンくん。今後、大変なことが訪れると思う。その時、少しでも私たちのことを思い出してくれたら、いつでも来なさい。力を貸すから」

「ありがとうございます」


 俺はお辞儀をしながらお礼を言って、学校で会った子供たちやエーク様に手を振りながらこの場を後にした。



 ランドリアへ向かっている時、クロエ様は少し悲しそうな表情をして森林を歩いていた。


「クロエ様、どうかしましたか?」

「少し名残惜しいなと思っただけです」

「そうですか」


(まあそうだよな)


 故郷を出るってことは、それだけで悲しい気持ちになるものだ。すると、クロエ様は表情を変えて俺たちに


「私だけ敬語は嫌。メイソンとルーナは普通に話しているのに」

「そうだよね! じゃあ私もクロエって呼ぶよ! メイソンもだよ? 私の時みたいに苦労しないよね?」

「あぁ。よろしくな、クロエ」

「はい!」


 流石にルーナの時は、敬語を無くすのに苦労しけど、クロエの場合はルーナのように話せばいいと考えればすんなりと敬語を無くすことが出来た。その時、クロエが首を傾げながら


「私の時みたいにってことは、ルーナにも敬語を使っていたの?」

「あ......」


 ルーナはクロエに言われて、棒立ちをしていた。だが、すぐにいつも通りの表情に戻り、クロエに話し始めた。


「私も一応はエルフの王女様なんだ」

「え? じゃあメイソンも貴族ってこと?」

「いや、俺はただの平民だよ」


 ルーナは俺の言葉を聞くと、ホッとした表情になった。


(流石に俺が王族とか貴族であったら、このパーティおかしいだろ)


 現状のパーティメンバーもおかしいんだけどな。勇者パーティを追放された俺はともかく、エルフの第一王女であるルーナに狐獣人の第一王女であるクロエが居るんだから。


(なんかすごいパーティになってきたな)


 まあ、ルーナの目的としてパーティメンバーを集めるって言うのがあったから、クロエが入ってくれると、ルーナとも身分的に話が合うのかもしれないな。


「そっか。じゃあルーナとは一緒の立場なんだね!」

「うん! でもメイソンも元勇者パーティの一員だったから、普通の平民とは違うよ」

「そ、そうなんだ......」


(ルーナ、それは言わなくていいのに)


 勇者パーティを追放された身である俺が、元勇者パーティに居たなんて言えるはずがない。だから、俺はクロエに真実を伝えることにした。


「ルーナが言う通りだよ。まあ、自分から抜けたわけじゃなくて追放されてんだけどね」

「そっか。でも私たちはそんなことしないから大丈夫だよ?」

「あぁ。わかっている」


 その後も、軽く雑談をしながら歩いていると、ランドリアへあっという間に着いた。俺たちは真っ先にギルドへ入ると、受付嬢が泣きそうな顔でこちらへ向かってきた。


「メイソンさんにルーナさん。本当にご無事で何よりです」

「はい。心配をかけてすみません。後レッドウルフの牙を持ってきましたので、お願いします」

「わかりました」


 受付嬢は裏方へ一旦行って、クエスト完了の紙をもってきてくれた。


「では、これでクエスト完了です。後、そちらの方は?」

「新しい仲間です」

「そうですか! では登録いたしますね」


 俺たちが何も言わずにギルド入会の手続きをし始めてくれた。そして、数分経って、受付嬢がクロエにギルドカードを渡した。


「これで完了です」

「ありがとうございます」

「では、また来ますね」

「はい」


 俺たちは受付嬢にお辞儀をして、今まで泊まっていた宿屋へ向かった。その道中、軽くランドリアの紹介をしていると、勇者パーティの一員であるシャイルとミロに出会ってしまった。


読んでいただきありがとうございました。

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▼煙雨の新作です!!!▼

魔眼の英雄~「無能の雑魚」と勇者パーティを追放されたので、勇者の裏側で英雄として成り上がる。え?今更戻って来いと言われてももう遅い。



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