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第7話 クロエさんの願い

皆様の応援のおかげでジャンル別5位、表紙入りすることができました!本当にありがとうございます!


これからも頑張って更新していきますので、応援のほどよろしくお願いいたします。


 狐獣国の中へ入ろうとした時、ロンローリ様とその奥様、そしてエーク様がクロエさんに駆け寄っていった。エーク様と奥様は泣きながら抱き着いていて、ロンローリ様も涙を流しそうになりながら、咳ばらいをして


「無事でよかった」

「うん。メイソンさんたちが助けてくれたの」


 すると、ロンローリ様たちが俺とルーナに向かって頭を下げた。それを見て、周りの狐獣人の人たち全員が俺たちに頭を下げる。


「メイソンくんにルーナさん、本当にクロエを助けてくれてありがとう」

「「頭を上げてください」」


 俺とルーナは驚きながら言った。流石に、狐獣人の王族に頭を下げられるのは困るし、それに続くように狐獣人の人たちが頭を下げられるのも困る。


「そうか......。きみはそう言う人間なんだね」

「??」

「まずは中に入ろう。今回の件などの話をしようじゃないか」

「はい」


 ロンローリ様に連れられて俺たちは王宮に入って行く。そして、王室に入ったところで、ロンローリ様が


「何度も言うようだが、本当にありがとう。息子に娘、どちらも助けてもらって」

「え? エークも助けられたの?」


 すると、エーク様は下を向きながら言った。


「うん。お姉ちゃんの情報を探りに行こうと思って」

「バカ! でもありがとね」

「うん!」


 ロンローリ様が咳ばらいをして、今回の発端を説明し始めた。


 まずクロエ様が捕まった理由として、ウルフが大量発生している情報を入手して、探索を始めたこと。そして、その発端が人族の男性が森林にウルフを大量に発生させたということ。


(発端は人族かよ......)


 そして、クロエ様と他の狐獣人の人たちが大量のウルフと接敵してしまい、クロエ様以外の人が死んでしまった。一人だけ生き残りが居て、クロエ様だけが隠れているという情報を入手して、その男性も死んでしまったと。


(そんなに死んでいたのか......)


 その後は、俺たちが知っているように、レッドウルフの討伐をしているところで、クロエさんと出会い今に至るらしい。


「それで、メイソンくんにルーナさんは何が聞きたいのかな?」


 すると、ルーナが言った。


「ここは何なんですか?」

「簡単に言えば、隠れ里って感じだ」

「え?」


(隠れ里?)


「そうだ。昔、ある人物に騙されて狐獣人は滅亡の危機に陥った。だからこの森林に霧が起こっている時だけ、村が出るような結界を張ったんだ」

「あ~。ならなんで俺たちのことを迎え入れてくれたのですか?」

「あの時は私も切羽詰まっていてね。エークも捕まってしまったら......と考えるとそこまで頭が回らなかった。でも結果として、君たちは私たちに害をもたらす存在じゃなかったからね」


 王族と言えど親であり、一人の狐獣人。流石に子供が二人も捕まってしまったらと考えると頭も回らないもんな。


「だから、君たちには感謝しても仕切れないよ。だからできる限りキミたちに力を貸したいと思っている」

「あ、ありがとうございます」


 その時クロエさんが俺たちに方に近寄ってきて、ロンローリ様に


「私、この人たちと一緒に冒険がしたい」


 俺やルーナ、そしてロンローリ様たち全員が呆然としてしまった。


「今回の一件で、私がどれだけ世間を知らないのか、そして自分が未熟かってことが分かったわ。だから一回でいいから冒険がしてみたい」

「......。そうか。メイソンくんにルーナさんはどう思っているんだい?」


 そこで、クロエさんは俺の事を見ながら言う。


「メイソンは、できる限りのことを叶えると言ってくれたから大丈夫だと思うわ」


(え? このことだったの!?)


「そうなのか?」

「あ、はい......」


 すると、ルーナも驚いた表情を一瞬したが、すぐに覚悟を決めて言った。


「私もいいですよ」

「では決まりね! よろしくね。メイソンにルーナ!!」

「はい」

「うん」


 それに対して、ロンローリ様たちは少しため息をつきながら


「まあ迷惑だけはかけるんじゃないぞ」

「うん。わかってる」


 こうしてクロエさんが俺たちの仲間に加わった。

読んでいただきありがとうございました

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魔眼の英雄~「無能の雑魚」と勇者パーティを追放されたので、勇者の裏側で英雄として成り上がる。え?今更戻って来いと言われてももう遅い。



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