表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/103

第4話 狐獣人の国王


 ロンローリ様が首を傾げながら、俺たちのことを見て


「二人は何か困っていることはあるかい?」

「えっと......。いろいろと困っています」

「言ってみなさい。できる限り力を貸したいと思っている」


 ロンローリ様がそう言うと、ルーナがお辞儀をしながら


「一つ目は、この国が何の国なのか。そして、二つ目はレッドウルフを探していることです」


 すると、ここにいる人たち全員が驚いた表情をしていた。


「君たちもレッドウルフを......」

「え? 何かまずいですか?」


 流石にロンローリ様たちがレッドウルフを狙っているなら、俺たちは身を引こうと思った。


「いや、私たちもレッドウルフを倒そうと思ってだね」

「では、私たちは身を引きますよ」


 俺がそう言うと、ルーナは驚いた表情でこちらを見て来た。


(でも、さすがにね......)


 今ここでこの人たちと敵対したいわけじゃない。なら、身を引くだけで友好関係を築けるならそっちの方がいいに決まっている。


 だが、ロンローリ様は首を横に振った。


「私たちがレッドウルフを倒したいのは、私の娘を助けたいからだ」

「え?」


(娘を助けるって......。もしかして)


「もっと簡潔に言えば、娘であるクロエが森林でウルフに襲われてしまい、命からがら隠れていると聞いている。だから娘を助けるためにレッドウルフを倒したいんだ」

「そ、そう言うことですか。では私たちも力を貸しますよ」

「い、いいのか? 息子も助けてもらったのに」

「困っていたら、お互い様じゃないですか」


 誰かが困っていたら助けるのは当たり前だ。まあこれを教わったのは勇者パーティでなんだけどな......。


 すると、ロンローリ様たちは頭を下げてお礼を言われる。


「ありがとう、本当にありがとう」

「まだ助けたわけじゃないので、お礼を言うのは早いですよ」


 そう、まだクロエ様を助けたわけじゃない。ならお礼を言われる筋合いはないし、安心する場面でもない。


「クレッタ、レッドウルフの居場所は知っているかい?」

「いえ、そう言うのはあなたの方が知っているんじゃないかしら?」

「まあ、そうだよな......」


 そこで、ふと霧が起こる前のことを思い出したので


「ここに来る前にウルフが大勢いる場所を見つけましたので、もしかしたらそこにいるかもしれないです」


 ロンローリ様は立ち上がりながら大声で


「本当か!」

「はい」

「霧は、後一時間もしたら無くなるからすぐさま行ってほしい。こちらも兵も出す」


 後一時間もしたら霧が晴れるのか......。


「わかりました」

「もう一つの質問は、戻ってきたら説明するよ」

「ありがとうございます」



 王室を出て、三十分ほど経ったところで、ロンローリ様が集めた兵の元へ俺たちは向かって挨拶をする。


「メイソンと言います。本日はよろしくお願いいたします」

「ルーナです。よろしくお願いします」


 すると、一人の狐獣人が俺に


「この隊の隊長であるジレです。お二人ともよろしくお願いいたします」


 そして、作戦などを軽く練って俺たちは狐獣国を後にして、レッドウルフが居るかもしれない場所へ向かった。


(確かここら辺だったはず......)


 狐獣国から三十分ほど歩いたところでウルフが大勢いる場所を発見した。俺はジレさんの元へ行き、小声で言う。


「ここです」

「わかりました。では作戦通り、私たちがウルフの討伐をしますので、レッドウルフ及びお嬢様はお願いいたします」

「はい」


 すると、狐獣人の人たちが、一斉にウルフたちに攻撃を仕掛けた。


「ルーナ、俺たちはこの隙に探そう」

「うん」


 狐獣人が倒しきれなかったウルフを倒しながら、ルーナと共に奥へ進んでいくと、そこにはまがまがしい赤色をしたウルフと、通常のウルフが数体立ってこちらを見つめていた。


「あれが、レッドウルフ......」


 その時、レッドウルフがこちらへ向かって炎玉かえんだんを放ってきた。

読んでいただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


▼煙雨の新作です!!!▼

魔眼の英雄~「無能の雑魚」と勇者パーティを追放されたので、勇者の裏側で英雄として成り上がる。え?今更戻って来いと言われてももう遅い。



お読み頂きありがとうございます!!

↑↑評価は広告下にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしたらできます!

ブックマークや特に評価をしていただけると嬉しいです。

+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ