11:将来についてのご相談(五歳児)
短いですね。
「いや、将来どうするのかって話だろ?なんでベギ〇ゴンなんだよ!」
「だから、魔法を頑張って、最終目標はベギ〇ゴンだよ」
「そりゃ神託も呆れるわ」
「うるさいぞ!レッド!」
「なによ!特になし!」
「ぐぬぬ……」
ここへ来て、ラッキーカラーが欲しくなるとは……!
三人とも思いのほか、ベギ〇ゴンに食いついた。
ドラ〇エ(ダ〇の大冒険)から、いろいろな漫画・ゲームの魔法で盛り上がった。
デュークは世代的にギリギリセーフかと思ったが、ビーツも分かってるとは意外だ。
「マストですよ」
マストらしい。オレが言うのもなんだが、こいつら結構サブカル好きだ。四十おっさん含む。
話が合って嬉しい限りです。
だいぶ話が脱線したので、修正しよう。
「ともかく、オレは魔法を極めたり、いろいろいじって新しい魔法作ったり、あわよくば魔法ギルドに売ったりしたい。いろいろな意味で修行とレベルアップ必須だな」
「この村でずっと暮らす……って言うか、チッタおばばの弟子を続けるつもり?」
「いや、村は出たほうがいいと思ってる。六属性魔法使いってバレたし、デュークじゃないけどお誘いが来そうだ。
それに乗ったら多分、しがらみだらけで、修行どころじゃなくなる。ってか楽しくなさそう」
「だろうな。まぁ俺と違って、しばらくは大丈夫だと思うが、十歳になれば公的に働けるからな。お抱えにしたがる輩も多いだろうさ」
「うん、だからさ――」
オレはニヤリと笑って、みんなを見る。
「――四人で冒険者パーティー組まね?」
「おおっ!?いいねー!」
「ぼ、僕は世界巡りが一緒に出来るんなら賛成ですっ!」
「俺もいいぞ?どうせビーツにくっついて行く気だったし」
「そうなの!?デュークくん!」
「あぁ、それに転生者同士だと気が楽だからな。バカ話も出来そうだ」
いいね、いいね。みんな乗り気だ。
「ビーツは腰に巻いてる鞭が武器なの?」
「あ、はい。あとは斧を少々と、でも基本は召喚ですけど……」
「斧?」
「うち、木こりなんです。それで普段から扱ってるので……あ、でもメインは鞭ですよ?」
「じゃあ中衛扱いか。前衛一人、中衛一人、後衛二人。従魔にもよるけど、バランスは悪くないかも」
「いや、前衛二人、中衛一人、後衛一人にしよう。その方がバランスいい」
デュークの言葉にオレが反応したら三人がこちらを見る。頭にハテナマーク浮かんでるな、これ。
「デューク、盾戦士になってよ」
「はぁっ!? 俺、回復術士だろ!?後衛じゃないのか!?」
「デュークって体格もあるし、火属性適正あるし、しっかり者の知性派だろ?回復だけにしとくの勿体ないよ」
「まじで!?」
「確かに壁はバカじゃ出来ないわよねぇ」
「回復も出来る盾戦士……つまり聖戦士ですね?」
「パラディン……よし、やろう!」
こいつ、パラディンって響きだけで決めやがった!
いやまぁやってもらいたいのは、まさしくそれなんだけどさ。
「ちなみにクロさんは剣士だけど、盾とか持たないんですか?」
そういやクロが盾持ってるの見たことないな。
「私はさ、いわゆる『剣士』とか『戦士』とかじゃなくて、『侍ガール』を狙ってるのよ!」
「「「……」」」
「えっ、何その反応。いいじゃん!刀を振り回す女の子っていいじゃん!」
「いやまぁ、分かるよ?分かるけど、侍ガールって……」
「そもそも片手剣っていうか、西洋剣じゃないか、それ」
「刀なんてあるんですかねぇ……」
「きっとある!なければ作る!腕のいい鍛冶屋を探すわ!王都にいるはずよ!」
「いや、神託で言ってた『北』ってそういう事じゃないと……ん?そういう事なのか?」
そんな事を延々話していた。
未来のパーティーメンバー、同年齢の四人、転生者仲間。話は尽きなかった。




