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進学先は異世界でした ~俺の異世界学園生活記  作者: 於田縫紀
#1 学園生活の始まり、もしくは異文化の洗礼!
8/216

§8 昼食の時間になりました

 本年度の入学生は三十六名。

 本来の定員は三十五名なのだが一名多い。

 今年一名多いのは俺のせいだ。

 でも毎年そういった生徒はいるらしく、二年生は三十七名。

 三年生は三十四名だがこれは二人ほど成績不良で退学したからだ。


 まあそんなたった三十六名の学生に対して来賓が三十名以上いる。

 挨拶したのは二名だけだったけれど。

 そんな訳で長い長い入学式を終えてぐったりして教室に戻る。


「よし、それでは八の鐘(PM0:30)まで休憩。各自食事をとるように」

 一気にざわつき始めるのはこの世界でも同じだ。


「どうしますか、三人で食べますか」

「あと二人呼んでいい」

 ラインマインがそう尋ねる。

「勿論」

「なら呼ぶね、アル!メル!」


 教室の反対側から二人やってきた。

 小柄な男子と同じく小柄な女子だ。


「紹介するね、私と同じ初等学校から来たアルバレートとメルクール」

「初めまして、アルバレートと言います」

「メルクールです、よろしく」


 アルバレートと名乗った男子は見覚えがある。

 入学式で新入生代表として挨拶をした生徒だ。

 出席番号一番はあいうえお順では無く成績順。

 つまり一年生の成績トップというわけだ。


 そしてメルクールと名乗った女の子は小柄で割と無口な感じ。

 この子もあっち側に座っていたという事は成績優秀なんだろうな。

 俺とヘラも同様に自己紹介をする。


「ホクトは他の世界から最近落ちてきたばかりなんだって。そう聞くとアルもメルも気になるでしょ」


「本当か?」

 アルの表情が変わった。


「どんな世界から来たんだ。いつ位に落ちてきたんだ?」

「まあその辺は食事をしながらゆっくり聞きましょう」

 ヘラがそう言って、

「そうだな」

という事で五人で食堂に向かう。


「ところでどんな世界だったんだ、元の世界は」

「ここより科学技術が進んでいる世界かな。その代わり魔法は無いけれどさ」

「うーん、魔法が無いと不便そうだよね」

「最初から無い前提だから不便とは感じなかったな」

 そんな話をしながら朝食を食べたのと同じ食堂へ。


 昼もメニューは一種類。

 基本的に選択の余地は無い。

 昼食は鶏のソテーとサラダ、御飯にスープだ。

 まあ(とり)にわとりとはちょっと違う鳥。

 日本だとウズラに近いかな。

 テーブルに出されているセットをお盆ごと取ってテラスっぽい場所のテーブルへ。


「魔法が無くて科学技術が進んでいる世界か。一見するとどんな感じで違うんだ」

「まずは食べてから。アルはまあ長命種だからかもしれないけれど、知識偏重タイプでね。その分確かに色々知っているんだけれど」

「別に話しながらでも大丈夫だろ」

 マナー的な知識を確認してみたが問題無さそうだ。


「一見すると、まず建物の素材や形が違うかな。ガラスという透明な板が窓に使われている。板だから雨風は通さない。だから住居じゃない建物は庇がいらない。素材も鉄筋コンクリート、石の粉を固めたようなものでその中に鉄の棒の支えが入っている感じかな。大きな建物はそれが多い。都市だとさらに太い鉄骨を支えに使った十階建て以上のビルが普通に沢山建っている」


「うーん、庇が無い石造りの高層の建物か。形として想像しにくいな」


「形は四角形をそのまま縦方向に伸ばした感じだ。それに階ごとに窓が並んでいる感じだな。ガラスの窓だから庇は無い」


「そのガラスというのは簡単に作れるのか?」


「原始的な製法は何とか憶えていたから知識として市長補佐に譲渡した。ただあくまで原始的な製法で洗練された方法では無い。だから完全に透明なものを最初から作るのは無理だな。色付半透明のものならそのうち出回るかもしれないけれど」

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