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進学先は異世界でした ~俺の異世界学園生活記  作者: 於田縫紀
#13 収穫はなかなかです

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§73 順調ではありません

 五の鐘(AM9:30)が鳴った。

 つまり二刻近く探している事になる。

 今のところ収穫はほとんど無い。

 物の発見は四点だけだ。

  ○ 握りこぶし大の何に使うか不明な金属製の機械

  ○ プラスチックと思われる小片

  ○ 同じくプラスチック製と思われる容器

  ○ 鉄製と思われる金属製の缶(三百五十ミリのドリンクサイズ)

 つまり成果は無いに等しい。


「なかなか見つからないものですね」

「今日は調子が悪いのだ」


 でもこの調子では本当に日が暮れるまで探しても……って感じだな。

 何か他に方法は無いかなあ。


「アン先輩、探知魔法って何か無いんですか」

「あれは対象をかなり具体的に絞らないと無理なのだ」


 やっぱりそうか。

 まあアン先輩の魔法とレマノの魔法は同じ系統だしな。


「そもそもこの穴、なんで出来たんだろうね」

「隕石みたいなのが落ちたとしたらもっと深い穴になるだろうしな。底が平らというのも妙だ。ひょっとしたら既に何かを掘り出した後なのかもな」


 確かに何かの発掘調査後というのが一番しっくりくるかな。


「でもこんなに穴を掘る方法ってあるのかな?」

「おそらく大魔法級の転移魔法だな。この部分の土を何処かへ転移させたんだろう」

「ここに埋まっていた何かごと、かな」

「かもな。でも掘ったまま埋め戻したりしていない。つまりまだ何かある可能性があるという事だろう」


 なるほど。

 アルの推論はなかなか納得出来る。

 ならば、だ。

 取り敢えず掘ってみるか、思い切り深く。


 何処が可能性が一番高いかはわからない。

 なので取り敢えず目分量で穴の中心に近いところを選ぶ。

 ちょうどまわりとちょっと違う色の土があったのでそこにした。

 そこを出来るだけ深く掘ってみよう。

 まず円状に掘って、それをどんどん深くしていく。


「ホクト、何をしているの」

 ラインマインに聞かれた。


「取り敢えずある程度深く掘ってみようと思って。もしかしたら特定の深さに遺物が固まっているかもしれないしさ。地層みたいに」

「なるほど、じゃあ手伝うね」


 そんな感じで二人で掘り始める。

 ラインマインの作業効率は俺の数倍。

 あっという間に土の山が出来て、身長よりちょっと深いくらいまで掘り進んだ。


「これ以上だと土を上に上げる方法が必要だよね」

 確かにそうだな。

 そう思った時だ。


「穴から出て、今すぐ!」

 メルがいつにない声で叫ぶ。

 何だろう。

 まずは俺から出て、そしてラインマインがジャンプで出ようと軽く屈伸。

 足に力を入れたように見えた瞬間、ふっとラインマインの姿が消えた。


「あれー」

 下に落ちていく感じ。


「ラインマイン!」

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