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進学先は異世界でした ~俺の異世界学園生活記  作者: 於田縫紀
#1 学園生活の始まり、もしくは異文化の洗礼!

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§10 ちょっと厳しい再会場所

 午後は学校の施設案内とか課外活動の紹介とか。

 その辺は異世界であっても変わらない模様だ。

 ただ課外活動の内容はかなり異なる。

 魔法をどう活かすとか何かを研究するとか。

 頭脳的な文化部が主体になっている。


 まあそんなこんなで色々説明を受けた後、今日の学校活動は終了。

 昼食時の四人と一緒に夕食を食べた後、寮の部屋に帰る。

 教科書等を部屋に置いた後は、今まで来た衣服と着替えを持って風呂の時間だ。


 風呂は食堂と同じ建物の反対側に入口がある。

 なお風呂と言ってもこっちの世界の風呂とは概念が少し違う。

 湯船は無く、洗い場と超大型シャワーのような湯滝だけ。

 更に違うのはここでの風呂は風呂と洗濯双方を兼ねている点だ。


 まずは休日に着た服や夜に着た服、昼間着ていた服を洗い場で洗う。

 それが終わったら湯滝を浴びながら身体を洗うという感じ。

 宿屋では洗濯は宿の方でやってくれていたから風呂は身体洗いだけだったけれど。


 それに学校なので学年で風呂を使える時間が決まっている。

 だからその時間に風呂に行かないと服も洗えないという事になる。

 新一年生に与えられた時間は一番早い時間帯。

 十三の鐘(PM5:30)から十三半の鐘(6:00)までの半刻(30分)

 だから結構せわしない。


 そんな訳で早速風呂に入って気づいた。

 ここは混浴文化だった。

 そして生徒は女子の方が圧倒的に多い。


 まあ特に深く考えなければ大丈夫だろう。

 俺以外の男子も気にしている様子は無いし。

 これも文化だと割り切りつつ、服を脱いでロッカーに着替えを入れる。

 次に風呂場の中に入って洗濯用のおけと椅子を確保。

 空いている蛇口前の椅子に腰を下ろす。

 そこで洗濯を開始したところだった。


「あ、ホクト発見!」

 背後から知っている声。

 この声は間違いない、ラインマインだ。

 いきなり風呂で再会かよ!

 そう思ってもここは混浴文化圏だから仕方無い。


「横失礼するね」

 あっさりそう言って横に椅子を置いて座る。

 当たり前だが全裸だ。

 まあそれはそれで当然なんだけれど。


 俺は極力知らぬ振りをして洗濯に集中する。

 なお風呂にある石鹸は身体洗いと洗濯兼用だ。

 洗剤とボディシャンプー、シャンプーやリンスのような細分化はされていない。

 そんな下らない事を極力考えてラインマインから意識を逸らす。


「ねえ、ひょっとしてホクト、こういう形式の洗濯とか慣れていないの?」

 意識を逸らそうとした相手からいきなり会話をされて焦る。


「ああ。何せこの世界来てまだ日が浅いからさ」

「ちょっと貸して」


 ラインマインは俺の下着もろとも片手で持っていく。

 胸の膨らみが思い切り見えた。


「これでも強靱種の血が出ているから力作業は得意だよ。洗濯もね、こんな感じでガンガン石鹸を入れてお湯入れながら場所入れ替えつつ押し洗い」


 強靱種とは長命種と同じように人種の一つ。

 多少の混血程度でも腕力は通常人の数倍以上。

 遙か昔、一族ごと他世界から落ちてきたらしい。

 今は純血の強靱種はおらず一般人と完全に混血している。

 そしてその性質を受け継いだ人間が生まれてくるという状態だ。


 強靱種との混血だから発育がいいのかな。

 そんな事を思いつつ俺はもうただただ眺めている。

 確かに手つきがいいなあと思いつつ、他の部分も色々見てしまう。

 しょうがないだろう、俺も健全な青少年なんだ。

 クラスメイトで可愛いなんて思う女の子が横にいたらしょうがないじゃないか!

 まあこの世界では気にしない方が普通なんだろうけれど。

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