表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

フォルモサ

作者: 湯治

私を取り囲む大海原よ。

行く宛のない青色よ、何処まで続く。

島々を取り囲む大海原達よ。

息を吐きビカビカと明かりを持ち余せ。

歯ぎしりをするやうに波を打て。

なんと、音の止まぬ煩い音か。

耳障りだとも知りながらも、のうのう、と底を游ぐ魚よ。

いつ私達の元へ来るのだ。

鳴き止まぬ頭上を跳び跳ねる鳥類達よ。

何時から風に閉じ込められていようか。

綺麗なものも薄汚れて見えてしまうか。

大いに泣け。私は泣けるのだ。

頑固で冷たいからくりとは一寸ばかし違うのだ。

この器を得て迄も遠吠えをするのか。

この器は他の誰かでも良い筈だ。

例え私でなくても良いのだ。

世界が島で在れよと。

世界が大海原だけで在れよと。

世界が魚であれど私であれど。

無の虚地は個々であり孤独であろうに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ