いち!
今日から僕は、晴れて高校生になる。
いやぁ~楽しみだなぁ!モテ期来ちゃったり、成績上がっちゃってゆくゆくは部長就任とかとか…?
…なんて、僕は期待しちゃってたんだよね。
これから、普通じゃない高校生活が始まるなんて、誰も思っちゃなかったよ。
…まぁそりゃ、誰だってそうだよね。
「よっし!!」
校門の前で頬を軽く叩いて、今の妄想を一旦中断。
…今年こそは作るぞ。
…彼女。
『1年6組』が、僕の青春の舞台になるのか…。
今年は人数が多いらしく、8組まであるらしい。これなら友達100人なんて余裕だね!
「席着け~。今日から6組を担当する、熊登強大だ。一番から順に自己紹介してくれ。」
すごいね先生。其処らの組長と張り合えるよ、見た目も名前も。
ええと、つまり何が言いたいかっていえば、怖い。それはもう…。うん。
極道ってこういう人の事を言うんだね。早速1つ学んだよ。
「おい、早くしろ!」
「ふひゃいっ!?え…えっと…」
えっ!?…あ、そうだ、出席番号一番は僕だったよ。そういえば、まだ名前も言ってなかったね。僕は…
「…藍神 飛竜です。えと…好きなものは水泳かな。よろしくお願いします」
僕も人の事は言えなかった。名前の画数多くてテストで困るんだよ。誰か共感してくれないかな。(どうでもいい)
続いて隣の女子が挨拶。
「えっと…伊桜 志帆乃です…よっ、よろしく…お願いします……」
その子は黒くて艶のある髪を高く結んでいて、目は仔犬みたいですごく綺麗。というか…なんというか…
………わお。
…すっごい美人だった。
決めた、この子は僕の青春のヒロインなんだよね。間違いない、そうに決まってる。いや、そうに決めました!
…あれ、何か伊桜さん呟いてる?
やめとけば良かったのに、気付かれないように、耳を澄ますと…。
「どうしよう…やっぱり何か言った方が良かったかな…。いやでも、そんなことしたら皆の大事な時間を私のためだけに裂いてもらうなんて迷惑だよね。大体私が喋ることで余分に二酸化炭素を排出しちゃって地球温暖化を促進することに…そんなの申し訳な…」
前言撤回。
なにこの人。ネガティブすぎだなぁ。
そこまで卑屈にならなくても良いんじゃないかな?
なんて事、一ミリたりとも言わないよ。余計な口出ししたら、またネガティブな発作起こしちゃうでしょ、多分。
「ぇと……ょ…ょろしく…」
「え、あ、ああ…」
絡みづれぇー…。
「……あー…っと…」
会話が続かないなぁ(´・ω・`)
「じゃー教科書配ってくぞー」
ちょ先生ッ、場の雰囲気ぶち壊さないで!
いや、でも嫌な沈黙を破ってくれてありがとう!
なんて感謝をしつつ、配られた国語の教科書を見てみる。
…ん?何だこれ。
まぁ、僕がそう思うのも仕方ない。
だって、目次に…
―2次元における理論と定義→P1986
…何だそれ!?
明らかに作者が喜びそうな見出しじゃねーか!
あとページ数!見た目そんなに分厚くねーのに、よく収まったな!?
…つか…2次元……まぁ、見る、か。
教科書P1986を開く。いや、勘違いするな。あくまでも好奇心だけで、だからな。…な?決して「2次元愛してるぜ!」みたいな(作者を悪化させたみたいな)んじゃねーかんな?な?
…まぁいい。まぁいいさ。あっ、あった、2次元における理論と定義。
それは、真っ白なページに、ど真ん中に小さく書いてあった。
―2次元。それは、…えーと……何だっけ……
!?
いやいや、こっちに聞かないでよ!
次のページ…
確か…ぇえと……あっ!
お、思い出したか!
それは良かった、本題に移ってくれ。
次のページ…
…………何だっけ?
カクーンと、僕の顎が落ちたのが分かった。
ダメじゃん!!この教科書ッ!
すると先生が、衝撃の発言をする。
「えー…では、国語の教科書P1986を開いてください。かなり飛ばしますが、ここまでがテスト範囲ですので…えー、まぁ、頑張ってください。」
…その言葉の意味を理解するのに、3日は必要だった。
は、は、初投稿で緊張してます。初めましてこーひーぜりーです。
僕日記1話目ですがどうでしょう、ほんの少しでも読者様の口元を緩められたら嬉しいのですが。
これは私が中1の時に書き始めたもので、ほとんど修正してません。なのでおかしいところもあると思いますが優しく見てやってください。
ここまで読んで頂きありがとうございました!次回もお楽しみに!