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20.ユータンからの告白

 家から飛び出したユータンを追いかけると、俺は彼女から想いを告げられていた。


「ウチね……、アンタのこと本当は好きみたいさね。

 自分でも気づかないうちに、親友のミズナに遠慮しちゃってたのかもしれない。」


 予想もしてなかった言葉に、思考が完全に停止した。

 俺の中でずっとユータンは戦友だった。

 彼女の目を見ると、真剣で真っ直ぐな瞳の奥に涙が浮かんでいた。


「ユータン、俺はお前の事……、」


 そこまで言うとユータンは指で俺の口に触れた。

 勇敢な剣士である彼女の指は意外にも柔らかかった。


「言わないでくれ。コウ。

 その続きを聞いたら、ウチおかしくなっちまいそうさね……。

 でも、これだけは聞かせてくれないかい?

 ミズナのこと本気なんだね?」


「あぁ……。俺はミズナを愛してる」


 二人の間にしばらくの沈黙が流れる。


「……そっか、それを聞けてウチは安心したさね!

 分かってはいたけど、やっぱウチの入る隙はないか!

 コウに想われて、ミズナは幸せモンだねぇ〜」


 ユータンはその場から逃げるようにミズナの家に戻って行った。

 普段はあんなに強い彼女の涙を見たのはこれが初めてだった。


 俺も家に戻ろうとすると、ヒルクの姿が見えた。


「……おいヒルク、なんでお前がここにいるんだよ」


「俺も悔しい気持ちになった時は必ずここに来るんだぜ……。

 あのネコの魔族、ぜってぇ倒してやる……!」


「いや気持ちは分かるけどよ!今は空気を読んで他の場所にしてくんないかな……!

 そしてなんで池に百ゼニーコイン投げてんだよ⁉︎」


「コイのエサ百ゼニーって書いてあるぜ?」


「そういう意味じゃねーだろっ!!!」


 俺はヒルクを連れて家に戻った。


 ◇


 俺は家に着くなり、みんなに謝った。


「みんな、さっきは弱音を吐いちまって、本当にすまなかった!

 作戦を指揮する俺がこんなんじゃ不安になるよな」


「気にすんなよ!相棒!

 俺だって、内心は同じ気持ちだった……。

 あんなの見ちまったら絶望モンだぜ。

 でもよ、俺らは連携を得意とする人間だ。必ず勝機はあるはずだぜ……!」


「ありがとう、ヒルク。俺たちの力、魔族たちに見せつけてやろうぜ!

 って事で、これからは対魔族戦も視野に入れて動こうと思う。作戦としてはな……、」


 俺たちは日が暮れるまで作戦を練っていた。

 母さんの作った夕飯をみんなで食べた後、ヒルクとユータンは自分たちの家に帰った。


 母さんが風呂に入ってるタイミングで、ミズナに声をかけられる。


「コウ、ちょっといい?

 出発前にヘルメット被ってもらったの覚えてる?」


「あぁ、覚えてるぜ。

 確か、深部にある記憶を呼び起こす装置だって言ってたよな?」


「そうなのよっ!流石コウ!

 でね、あの時は脳がリラックスしてないから使えなかったんだけど、今のコウは凄くスッキリした表情をしてるから、いけるかなって思ったのよ!」


「そうだな、確かにあの時みたいに緊張はしてないし、みんなと気持ちをぶつけ合えてスッキリはしてるよ」


「それなら良かったのよ!

 アタシも、コウの気持ちの負担を軽くしてあげられて嬉しいのよ!


 じゃあ……、今晩、アタシの部屋に来て欲しいんだけど、いいかな……?」


 ミズナは顔を赤らめていて、とても可愛かった。


「ああ、い、いいぞ……」


 その時、母さんが風呂から上がってきた。

 次は俺の番なのだが……、やましい気持ちはないけど一応入念に身体を洗っておくか……。


「コウ!お風呂上がったのね〜!

 アタシも急いで入っちゃうから、アタシの部屋で待ってて!」


「あぁ、ゆっくりでも大丈夫だぞ」


 ミズナの部屋に入ると、妙に空気がひんやりとしていた。

 ……なんだ?冷房なんかこの家になかったよな?

 うぅ、寒ぃ。湯冷めしちまうよ。


 

 寒いのを我慢してしばらく待っていると、お風呂上がりで湯気の立っているミズナが入ってきた。

 最近見てなかったけど、相変わらず可愛らしいモコモコのパジャマだ。


「お待たせなのよっ!って、寒っ!

 ちょっとコウ、湯上がりなのに冷気出さないでよ〜!」


「やっぱ寒いよな?けど、俺が入った時からだぜ?」


「なんか機械壊れちゃったかな……?

 んー、これでもないし、この機械も問題ないのよ」


「機械の故障か。確かにこの部屋、今更だけどめちゃくちゃ研究室って感じだよな。

 ん? このゴミ箱、ひんやりしてないか?」


「あ!ホントなのよ! えーと、何捨てたっけ……。

 んー……、あっ!!分かったのよ!」


 何かにピンと来た様子のミズナがせっせとゴミ箱の中を漁ると……、

 ん? ゴムの伸びた女の子用の白パンツ?

 

「あっ!こ、これは出発前の大掃除の時のだから関係ないのよっ!!

 えっと……、これこれ!」


 慌ててパンツを隠して代わりに見せてきたのは、ティッシュだった。

 うぅむ。女の子の部屋のゴミ箱にティッシュねぇ……?

 

「ちょ!コウ、また変な事考えないでなのよっ!

 かなり前だけど、コウのお口の中の細胞を採った事あったじゃない?

 これはその時の細胞を拭いたものなのよ」


「もしかして、まだ生きてるっていうのか……?」


「おそらくそうなのよ。

 それどころか、時間が経ってから冷気が強くなってるって事は、増殖すらしてるって考えられるのよ」


「そんな事があり得るのか……。

 はっ、今まで倒してきたゴブリンが生き返ってたりは考えられないか?」


「それは、分からないのよ。

 じゃ、コウにヘルメット被ってもらってる間に、アタシはこの細胞を調べちゃうのよ!」


「頼んだぜ。けど、頑張りすぎるなよ?」


「任せといてなのよっ!

 さて、早速だけど、服を脱いでアタシのベッドにうつ伏せになって欲しいのよ!」


 ……え、服を脱ぐって今言ったか?


「お、おいおい!

 ミズナ、まだそういうのは早いっつーか……、お前は……いいのかよ?」


「アタシはもっと早くにシてみたかったのよ!

 本で上手なヤり方とか調べてて……、ほら、コウに気持ちよくなってもらわないとダメだから……」


「ちょ、ちょっと待ってくれっ!

 俺も……、前からシてみたいって思ってたんだけど、そんなに積極的に来られるとは思ってなくて、その……心の準備というか……」


「前から……?

 分かったのよ。じゃあ、コウ。ベッドに座って?」


 言われるがまま、俺はベッドに腰掛けると、ミズナの可愛らしい手が俺の服を脱がそうとしてくる。


「ミ、ミズナっ!部屋、暗くしないか?」


「アタシは明るい方が身体がよく見えるから、好きなのよ」


 ちょっ……!ミズナさんんん!!

 大胆過ぎるってぇぇぇ!!!


「ミ、ミズナが、それで良いなら……」


 俺は簡単に服を剥がされ、下着一枚になっていた。


「コウ……。上に乗るね?」


 そう言うと、俺はミズナを見上げるような体勢で、ベッドに寝かされた。


「ホントに、するんだな……?」


 ヤバい……、心臓がっ……張り裂けるっっ!!


「うん……、シてあげる。

 コウに気持ちよくなって欲しいのよ」


 あっ、俺そういえばまだ、ミズナに言葉で告白してなかったっけ……。


「ミズナッ!こんな事になっちまう前に言うべきだったが、俺っ……!」


 想いを伝えようとすると、ミズナはベッドの下から小さな箱を取り出した。


「これ、コウにつけてあげるね……」

「面白かった!」「続きが気になる!」と思ったら、  


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 どんどん投稿しますので、ブックマークも是非ご利用ください!  


 ※作者は特級の声優ヲタです。キャラクターの脳内再生CVなど、お気軽に自由なコメント待ってます!

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