解法
先生に言われ、私はとりあえず、今大好きなことから考えてみることにした。
もし、数学研究者になったら…?
私は、数学の研究に没頭するだろう。毎日数学の証明に勤しみ、もしかしたらいつか、功績を称えられるかもしれない。ただ、没頭しすぎて、そのほかの物事に手が付けられないかも…?いや、それでもいいかも…?うん…わからん!数学関係の何かをしてる…あ、研究者じゃなくても、数学に関わる何かがしたい、だったら、動画を作ったり、解説サイトを作る、とかでもできる…?…それも楽しそうだな…
数学系の何かをしたい、そう、これまでは「職」にこだわっていたから、それ一本で考えていたから、親に認めてもらえないんじゃないかとか、考えていた。でも、自由じゃん。じゃあ、職にしなくても関われるよね。世界って、不思議。
もし、音楽関係だったら…?
…数学の時と同じだね、趣味でも続けられる。もちろん、曲を出したいとかあるけど、楽しむために、このもやもやを抱えたまま、音楽に関わるのは、少し嫌かな。
もし、会社員だったら…?
何の会社かによるけど、私自身、安定した何かを手に入れられる、かつ、皆で成し遂げる系は、ドラマとか見てても、大体会社員だよ…ね?偏見かな…?職業体験とか、職場見学とか、会社員の実際の職場を見に行ったことないからなあ…。
…というか、まずは大学に行くことだよね、ずっと、大学は行きたいって言ってたんだから…でも、どこだろう。解にたどり着くためには、一つでも解法が抜け落ちていると、回答が本当に意味が分からなくなる。迷子になる…まずは一番近いところから考えなきゃじゃん。
…地元の大学かな…何を学ぶ?
工学部とかに行ったとしよう。絶対楽しいよね…でも、今の自分が、工学部に言って後悔しないかな…だって、これからが何も定まっていないんだから…というか、工学部って、何するところ…?
・・・私は考えた。自分のこれからは、どうなる?でも、何をしても、やはり楽しそうと思ってしまう。そして、私は、解を見つけるために、幾つもの解法を用いてみる。数学と同じだ。解は必ず何かにたどり着く。
私は、とうとう解に辿りついた。