惨
珍保先生、わたしの作品にファンレターくださってありがとうございました!
わたし、先生のいちばんのファンだと思ってるから、嬉し恥ずかしデス。
早速作品だけど、ヤマトちゃん、かわいすぎる!
良く頑張ったよね。
お疲れ様、って泣いちゃった。
どしても猫飼いたくてはるちゃんがわざと一瞬ブレーキ遅らせた種明かし、ドギマギしちゃった。
いつもながらお見事。
セルフ犯人。
この革新的な手法が、いつか大ブレイクしますように。
あと、真冬のお庭、かたくて掘れない描写。
号泣しちゃった。
せっかくこうして繋がり持てたから、わたし離さないぞ。
弟子にしてください。
先生の、お手伝いがしたいの。
まみちゃんさんに怒られちゃうかな?
でもわたし、ぜんぜん美人じゃないから大丈夫だよ。
稚拙だ。
どうしてあんな優れた文章が書けるのか?
どっちが、本当なんだろう?
珍保は悩んだ。
けれど、渡しに舟だった。
その頃彼は、元妻と本気で離れたいと考えていたから。
そんなわけでこの馬鹿ふたり、直接LINEでやり取りをする様になった。
珍保は珍保で希望のない日々。
花は花で、ただひとり愛せそうな男性との繋がり。
まるでふたり、溺れる者の藁に縋るみたいに、メッセージをやり取りした。
花はそう遠くない場所に住んでいる事がわかり、珍保はすぐにでも会いに行きたかった。
彼を思い留めたのは、ガソリン代だった。