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焦げみたいなフイッシュボーン

つまらないと感じた映画のレビューを見るのが少し怖い。その映画を絶賛しているレビューがあると、自分がその映画の良さや伝えたかったことに、気付けないだけの人間だと言われているようで。でもつまらなかったものは仕方ない。浪費してしまった時間を取り戻すように、溜まっていた洗い物を焦って片付ける。フライパンにこびり付いたコゲそっくりな、真っ黒な髪を揺らしていたあの女優は、作中では援助交際でお金を稼ぐ、ピアノの上手な高校生だった。顔立ちが昔の彼女に似ていてなんか嫌だった。

でも彼女は援助交際をしていたわけじゃない。歌舞伎町のホストに恋して、俺を捨てていっただけで。彼女と最後に行った水族館デートで、彼女がペンギンに話しかけている動画をずっと覚えている。水族館デートだからと、髪をフィッシュボーンにするような女の子だった。

ペンギンは空を飛ばないからいい。トんでしまうと、オちた時に死んでしまうから。だから人はコンクリートにへばりついて、週末の為に5日間を生きるのです。キモイね。

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