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第50話 旅立ち

 夜に宴が模様されました。しかしあまりの凄まじさに私は呆然としていました。

 あちこちでドラゴンになった方々が物凄い量の食べ物とお酒を飲んでいます。正直私はおかずにされるのかもと心配していましたがそうなる事もありませんでした。


 翌朝になってもどんちゃん騒ぎは続いていました。なのでセレナさんを回収して私たちはラシアさんに挨拶をしてエルフの里に向かうのでした。





「おお来たか!出来たぞ。薬じゃ。1日2回食後に飲むのだぞ。1週間分ある。飲んで副作用がないかをしっかり経過を見るのじゃぞ。」


 エルフの里に着くとカトレアさんがもう薬を作っていました。


「ありがとうございます!次に来た時に調合教えて下さい!」

「あぁ、ただまだ試作段階だ。もしもの時はお主に任せたぞ。」

「わかりました。では、失礼します。」


 私はセレナさんに乗せてもらいそのままエルフの里を後にした。そして病院へとやってくる。


「先輩!」

「うわっ!セルリアどうしたのそんなに慌てて?」


「先輩!この薬を飲んでください!」

「セルリア、まずはどんな薬かな説明をしなさい。じゃないと患者さんは何の薬か分からないわよ。医者が患者さんを不安にさせてはいけない。教えたでしょ?」


「そ、そうでした。では、この薬は細胞を増やす薬です。今先輩の身体は壊死した細胞と生きた細胞が居て生きた細胞だけで身体の機能を維持しています。」

「うん、それで?」


「この薬はエルフの里の方が作ってくれた薬です。薬の効能は細胞の復活と活性化です。現在壊死した細胞が再び細胞分裂をしないことがわかっています。そこで生きた細胞たちで再び細胞分裂を起こして貰い、壊死した細胞を素早く外に出して新しい細胞を増やすという薬です。」


「そうなのね。とりあえず聞くけど……そんな薬草どこにあったの?」

「エルフの里の秘伝の薬草だそうです。恩はこれから返していきます。」


「……そう。じゃあ有り難く使わせてもらうわね。で、治ったら私もその恩返しに付き合うわ。」

「えっ?いいですよ。これは私が起こした事です。先輩は手伝う必要ないですよ。」


「じゃあその薬は受け取れない。私もその責任を負う責任があるもの。セルリアだけに負わせるのは私が許せないわ。」


 先輩は頑固なのでこう言われるのは分かっていました。なのでセレナさんにもここへ来る前に相談していました。




「いいではないか?我も含めて3人で返していけば。」

「ですが。セレナさんはいいのですか?私が先輩に取られるとか考えないのですか?」


「そうなれば奪い返せば良い。我もライバルくらい居らんと楽しみがないからのぅ。」



 という事だったので私はカスミ先輩に推し負けるのでした。



 そうして治療を2ヶ月する頃には先輩の身体は元に戻り元気になりました。そして私たちは……


「さて、まずは何処へ行く?」

「そうですね。セレナさんとなら世界中何処へでも行きたいです。」


「式も上げんといかんしな!」

「ですね!」


 先輩はエルフの方々へのお礼を兼ねて技術交流を重ねる為私たちとは来なかった。そして私たちは世界中を旅する事にしました。まだ医療の発展が乏しい場所、紛争地域などを巡り救える命を救う。恐らくこれが私の本当にやりたかった事なのでしょう。


「よし、ではまずセレナさんのご両親に会いに行きましょうか!」

「では、行く場所は南じゃな!」


 そう言うとセレナさんはドラゴンの姿になりました。そして私は慣れた様にセレナさんの上に乗ります。


「では、行きましょう!」

「うむ!一生付いていくぞ!」


 そして私たちは青空の中へ行くのでした。




                        fin

ここまで読んで頂きありがとうございました。


沢山の方に読んで貰って本当に感謝しかありません。ありがとうございました!


伏線回収など出来なかったのが心残りですが、今回完結したのは少しうつ病が再発してなかなかアイディアが出てこずネガティブな思考になりがちだった為このままでは折角の作品がハッピーエンドにならないと悟った為に無理矢理完結させて頂きました。なので少し休んだ後、また新作を投稿する予定を立てています。


長くなりましたがここまでお付き合い頂き本当にありがとうございました!まだまだ未熟者ですがこれからもよろしくお願いします!

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