表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/50

第44話 挨拶

 翌日、セレナさんが私の実家に挨拶したいと言う事で私たちは実家に行く事にしました。


「ただいま。」

「セルリア!またいきなり帰ってきたわね。今回は長く居られるの?」


「ううん。明日にはまた仕事に戻るわ。それよりお父さんとも話がしたいんだけど……いい?」


「ふぅーん……分かったわ。夜からでもいいかしら?」

「うん。ありがとう。」


 私はそうして夜まで大人しく待つつもりだったけど……


「セルリア!そっちのもう熟れてるぞ。採ってくれ!」

「今から採るわよ。」


 私は家の手伝いをさせられていた。


「なんじゃ……それは捨てるのか?」


 暇だからとセレナさんも付いて来ています。


「ええ、熟れ過ぎると甘すぎて商品にならないんです。」

「そうなのか?」


 そうしてセレナさんは廃棄するはずの桃仙を1つ掴んでそのまま食べました。


「うむ……我としてはこれくらいが丁度いいのだが?」

「そうなんですか?」


 私はセレナさんがかじった桃仙をかじるが……


「いや、甘すぎますよ。人の世界で出すには甘すぎるのでやはり廃棄です。」

「ならば我が貰う!これほどの物を廃棄など勿体無い!」


「おっ、嬉しい事言ってくれるね!じゃあ次回からはセレナさんに渡すとしよう。捨てるのは勿体無いからな。」

「いいのか⁉︎ありがとうございますじゃ!」


 お父さんからそう言われてセレナさんは嬉しそうに熟れ過ぎた桃仙を食べていた。






 結局ダメな桃仙は全てセレナさんが食べてしまいました。本当はジャムなどに変えて食べたいのだけど甘味が強すぎてジャムにすら出来ずにいた為こちらとしては助かるのでした。そして夜になり私たちがお付き合いする事を両親に伝えると……


「ついに……あのセルリアにも恋人が……」

「ええ、夢じゃないわよね?」


 何故か両親2人は感激していました。


「あのセルリアが……こんな可愛い恋人を……父さんは嬉しいぞ!」

「全くだわ。セレナさん。レナの事よろしくお願いします!」


「も、もちろんじゃ!」


 なんだか上手くいきすぎてる様で怖かったけど、今は喜んで貰えてる事なので素直に喜ぶ事にしました。

 ここまで読んで頂きありがとうございます!

次回更新もお楽しみに!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ