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第41話 先のお話

 私は椅子に腰掛けて私が本を読んでいました。


「起きたらまさかのセルリアだったわ。」

「あ、おはようございます。良く眠れましたか?」


「ええ、最近寝つきが悪いから……眠れる時に寝とかないとね。」

「どこか痛いのですか?」


 私は驚いて立ち上がりました。


「頭と心が痛いわ。」

「それだと鎮痛剤がいいですね。食後に持ってきますね。」


「全く……アンタって子は……冗談よ。」

「冗談ですか。良かったです。ようやく治る希望が出来たのです。ここで病気になられては困っちゃいますよ!」


 私は一安心とやれやれという声を出して椅子に再び座った。


「それで、アンタはこれからどうするか決めたの?」

「はい!セレナさんと一緒に旅をしようと思います!」


「旅?なんの?」

「お金のない人たちを助ける旅です!私はまだまだ未熟です。ですが私の様な未熟者でも救える命を救いたいんです。」


「1人で出来るの?」

「セレナさんがいます。私1人では出来ない事も2人なら出来ます。今回の一件で分かりました。魔法や技術だけでは治せないものも沢山の方と手を取り合えば助けられる命もあるという事を。」


「ふーん……セルリアらしいわね。」

「はい!」


「でもね。そんな偽善で生きていけるの?人は食べないと生きていけない。その為にはお金もいるし、住む場所もいるわ。どうするのよ。その辺は?」


「私も貯金はあります。それにお金を持ってる方からは戴きます。全てのボランティアをする必要はありません。出来る事をやっていくだけです。」


「……そっか。じゃあ私はここに残ってアンタの帰りを待つ事にしますかね。」

「えっ……?」


 なんとも拍子抜けした声を出してしまった私に先輩はさも当然の様に言う。


「当たり前でしょ。私はそんな慈善作業するつもりないもの。それに病み上がりで付いて行こうなんて普通考えないでしょ?」

「いえ、そっちではなく。まだこの病院で働くのかと思いまして……」


「そりゃー、働かないとタダで治療してもらう訳にはいかないでしょ?」


「治療費は私が出してますよ?」

「えっ?」


 私のせいで先輩がこうなってしまったのだから私が支払うのは当然なのですが、先輩は凄く驚いていました。


「いやいや!そう言うわけにはいけないでしょ!ちゃんと返すわ。」


 この後払うか払わなくていいの推し問答になってしまって結局半額は出して貰うことになりました。

 ここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

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