第36話 モヤモヤ
私はルミに退出を促して2人きりで先輩に先程のセレナさんと話した事を話しました。そして返ってきた答えは……
「セルリア……貴女も知ってるでしょ?人の寿命は長くても120年。ドラゴンの寿命は1万年以上と言われてるのよ。この事実から言いたい事はわかるわよね?」
「はい……」
「分かってるのなら割り切りなさい。あなたが生きてる時間をフルに使って楽しく過ごせればいいのよ。」
「そう……ですよね……私に出来る事をすれば良いんですよね……」
私はモヤモヤしながらもある程度の答えを出せた……気がしました。
セルリアが病院内に入った後、我は病院の中庭にいてぼーっと空を見ていた。そこへルミが偶然通りかかった為我は話を聞いてもらう事にした。
「……で、どう思う?」
「……その前に……この縄を解きなさいよ!」
「いや、お主には我の声が聞こえておらん様だったからな。捕まえる事にした。」
「関わりたくないからスルーしようとしてたのに……」
「そうかそうか、それはすまん事をしたな……お詫びと言ってはなんだがそこの木に逆さ吊りにしてやろう!」
「待って待って!私が悪かったから!」
我は一度ルミを逆さ吊りにしたが5秒も持たずに降参してしまった。
「はぁ……セレナさんだったけ?一応言っておくけどあなたは先輩のライバルなの。だから私が協力するなんて本来あり得ないんだからね!」
「威勢がいいのぅ。もう少し吊るしてみるか!」
「し、しないなんて言ってないわよ!は、話を戻すけど、セレナさんは人間が何年生きるか知ってるの?」
「まぁ大体100年くらいじゃろう?」
「そうよ。それに比べてあなた達ドラゴンは何千年も生きるのよね?」
「そうじゃな。我らは長寿じゃからな!」
我は胸を張って答えると少し低い声でルミは言った。
「じゃあセルリアが死んだ後、セレナさんはどうするの?」
「どうするのとはどういう事じゃ?」
「セレナさんはその後1人になるのよ?寂しくないの?逆にセルリアはそんなアンタを残して逝かないといけないのよ。それがどのくらい苦しいか分からないの?」
諭されて初めて気がついた。確かに我にとっては一瞬……しかしセルリアにとってみれば一生をかけたもの。そしてあやつの性格上、我の事を心残りに逝くだろう……
「他にもあるわよ。あの子が逝った後。セレナさんはまた他のドラゴンと一緒になる。それってセルリアからすればどう思うのかしらね。」
そこまで聞いた我はルミを縛っていた縄を解きセルリアの元へ向かった。
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