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第33話 解決策

 カトレアさんに論文を渡した後、読み終えるまでの間私は里の中を廻っていました。


「おい……人間がいるぞ……」

「あぁ……何でも友人を救いたいとかでだろう?」


「全く……セレナ様の頼みとは言えなんで我々が人の為に……」


 あまり良い様には思われてないと思ってましたが、聞こえる様に言われると流石にダメージになります。仕方なく私は部屋に戻る事にしました。そして少しベッドに腰掛けているとウトウトと眠くなってきました。




 私は知らないうちに寝てしまった様で起きると部屋には見知らないエルフの方が2人が倒れていました。


「あの、どうされましたか?」

「ガガガ……」

「ゲゲゲ……」


 どうやら気絶してる様なので私は治癒魔法を使うことにします。


「はっ……」

「お、俺たちは確か……」


「気がつかれましたか?」


 私が声をかけるとお2人は顔を青くしてしまいます。


「「ば……化け物!!!!!」」


 2人はそう叫ぶと走って部屋を出て行きました。なんだったのでしょう?


「セルリア、ここに居たのか。」


 入れ違いにカトレアさんが部屋にやってきました。


「論文読ませて貰ったが……机上論に近いと思う箇所が何点かある。」

「はい……ええと、とりあえず歩きながらでもいいですか?」


「そうするつもりだ。」


 そうして私たちは歩きながら話すことにしました。


「まず死んだ細胞を生き返らせる為に人工の細胞を作ると書いてあるがこれは不可能ではないか?確かに魔力を含ませた細胞を死んだ細胞を取り除き埋め込む事で周りの死んだ細胞も蘇らせる事はある。しかし今回の場合は明らかに数が違うぞ。」


「そうですね。これは本来心筋梗塞や脳にダメージを受けた時に使う方法ですからね。ですが、各部位、臓器、骨にそれぞれ分けて行えば可能だと思ったのです。」


「それはわかる。しかし、この方法では患者の体力が持たんぞ。」

「そこですね。ただでさえ抵抗力も落ちています……普通の患者さんよりも難しい手術になるでしょう……」


「つまり、体力と抵抗力を上げる薬を作れば良い訳だ。」


 後ろからいつもの明るい声が聞こえた事で私とカトレアさんは振り返った。そこには先ほど部屋にいた2人のエルフの首をもち引きずっていたセレナさんでした。


 ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新もお楽しみに!


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