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第25話 再会

 少し眠るつもりでしたが……起きた時には真夜中でした。


「な、なんて寝坊を……」

「おぉ、起きたか?よく寝ておったぞ。その分暴れておったがな……」


 よく見ると部屋がぐちゃぐちゃです。


「あの……もしかして私が?」

「無論じゃ。」


 満面の笑みだけど目が笑っていません。相当やらかした様です。


「我はこれから少し寝る。寝ているセルリアを相手するのは骨が折れた……」

「そ、そうですか……ごめんなさい……」


 そのままセレナさんは寝てしまいました。どうやら相当疲れていた様ですが、私は凄く肩のコリなんかも取れていました。私は寝ている時どんなふうなのか今度聞いてみる事にしましょう。


 それはさておき私は一度カスミ先輩の様子を見に行きました。そこにはルミさんが居ました。


「あっ、ルミさん。」

「セルリア……ゆっくり休めた?」


「はい、おかげ様で。カスミ先輩の容態はどうですか?」

「そうね。意識もあるし、食事も摂れてるわ。でも、今は風邪でも命の危機になるから絶対安静ね。」


「やはりそうですか……わかりました。では、今後もよろしくお願いします。」

「ちょっと!話して行かないの?」


「……今の私にそんな資格ありませんから……」

「一体何の資格がいるのかしら?」


 私は振り返るとカスミ先輩が起きていました。


「先輩……」

「まさか、アンタのせいで私がこうなってるなんて思ってないでしょうね?」


「……だって……そうじゃないですか……私を復帰させる為に……」

「ルミ、あのバカ連れて来て!」


「はい!先輩!」


 私は逃げようとしますがルミさんにすぐに捕まってしまいそのままカスミ先輩の側に連れて行かれます。そしてカスミ先輩は私の手首を掴むと私の手を摘みあげました。


「イタタタタ!」

「何1人で責任感じてるのよ!アンタを助けたいと思ったのは私の責任!アイツらにバレて自白剤やら何やら飲まされたのも私のせい!それを助けてくれてるのはセルリア、アンタでしょうが?」


「ですが……」

「ええい!この分からず屋が!」


 そう言って先輩は私を引き寄せて頭を撫でてくれました。


「私はセルリアに礼を言う事はあっても恨み言は言わないわよ!そして今はセルリアが私の主治医なんでしょうが!そんな不安な顔を患者の前でするんじゃないわよ!ほら!頑張って私を治してよね!」


「……はい!」


 患者さんに元気を貰っていてはまだまだですね。私は気合を入れます。


「よし!いつものセルリアね!行って来なさい!いつものあなたでね!」

「はい!」


 私はいつも通りの調子で部屋を出て行きます。


「良い先輩じゃのぅ。」

「セレナさん⁉︎もう起きたのですか?」


「まぁな。それより我もお主の先輩とやらに挨拶しておこうかのぅ。」

「は、はい。あまり長い時間は駄目ですからね。」


「分かっておるわ。」


 そうは言っていますが先程少し黒いオーラを見た気がしたので釘は刺しておきます。そのまま私は書庫へ向かいました。

 ここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!


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