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時間と精霊の狭間に沈む月  作者: 風見渉
第一章
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白い薔薇

 立てば芍薬

 座れば牡丹

 歩く姿は百合の花

──かつて日本という国で、良く言われていた美人を表現する諺。





 彼の人は、自分では諸事情により認識が出来ていないが余裕でその範疇にある。

 芍薬や牡丹というよりは月夜に咲く大輪の白薔薇である。但し、鋭いトゲに睡眠薬やら麻痺毒やらをあちこちに塗りたくったようであるが。

 尚、百合の花は香りが苦手らしかった。

 


 天は二物も三物も与えたが、余計な物も押し付けたようだった。

 優れた頭脳は突き抜けて、狂科学者に。

 その世界でお伽噺のような魔法は、魔法概念ぶち壊して力業でごり押しできる極めて危険な代物に…──保護者が封印したのは言うまでもない。

 ついでに悪役(ヒール)を自ら演じにいっては相手の反応を観察するのが愉しいという傍迷惑な性質。

──傍から眺める分には愉しいのかもしれないが……。一歩間違えれば国が傾くどころか、物理的に焦土にしそうである。それが科学力なのか、無駄にもて余す魔法なのかは知らない。


 観察する(後学の)ために神が色々と実験したんではなかろうか?と勘繰りたくもなる。

 おまけに身分も財力も申し分ないとなれば、やりたい放題である──が、本人が無駄な労力使いたくない人なので、気が向いた(興味持った)時以外は何もしなかったが。


 そんな本人の自己評価は【平和主義者(ごく普通)】──認識を間違えている。



 ()()を思い出した私──記憶。

 現在身体に存在しているかどうかも不明な臓器が悲鳴を上げているかの如く、胃痛を覚えた。

『思い出さなければ、よかった……』

 思い出す度に頭痛と胃痛が悪化していく。

 一言で言えば気分は最悪。

 その上現状は変わる要素も無さそうである。現状は隔離された宇宙船に乗っているだけしかやれることがない。



『…何故、こうなったの……。』

 紅茶よりは頭痛薬と胃薬がまず必要だと思うしかない。

解るよ。名無しちゃん(・ω・)

この人に関わると胃痛とお友だちになるの…。

書いていて胃が痛いもの…(ノ∀`)

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