ティアラ1
──製造固有ナンバリング FaーNoー01──
私のボディ名ですよー。
分類は一応、有機アンドロイドらしいです。
現在、初期起動時と違うプログラムにて稼働中でーす。
ちょっとトラブルがあって、追加プログラム入れるときにバグっちゃいましてー。
それでも取り敢えず稼働中ー。
私が現在宇宙にいる理由──
最長老に色々と命令されたからです。
目の前にいる最長老──見た目は長めの金髪緑眼童顔美少女──だが、中身は二千年を越える年齢のリアル魔女。
マスターが色々やらかした──見たいですこれは…。
「怒らないでくださいー…」
「呆れるわ!ロンドン吹っ飛ばす気かあの餓鬼!」
マスター、餓鬼とか言われてますぅ…。
見た目はマスターの方が年上ですよ!
淡い亜麻色の長い髪に、碧と紫のオッドアイ。身内贔屓差し引いても超絶美女…美少女と言うべきだと思いますー。
ただ手加減知らないのと、性格に難があるくらいですー。でもそこが可愛いんですよ?
「ロンドンの地下で、反水素作るとか馬鹿なのか?」
あっ…擁護できない、それ…。
「て訳で、お前ら暫く物理的にどっかいけ。色々嗅ぎ回られてるからね…」
冷たく魔女に言われちゃいました…。
連れていかれたのはマスターのお家の地下施設。地下500メートルの所にあります。
何時見ても悪の秘密組織の本拠地みたいですー。
最長老と複雑な構造の建物を奥へと進んでいきます。良く間違えませんねー。私じゃ覚えられませんよー?
一番奥の扉を開くと、かなり大きめな宇宙船とでもいうべき物体とその物体の前には白衣を着た長身の男の人が居ました。
『めっちゃ、不機嫌ですよぅー』
金髪碧眼のお顔はモデルさんのように綺麗で年齢不詳の青年──だけどジロリ、とこっちを睨んでますよー。
「おい、エドワード。お前の監督不行き届きだ」
「…悪い」
「取り敢えずお馬鹿な子に結界と封印して、魂魄と付属は抜いてある」
エドワード卿の右手にはメモリースティックに見えるものが三本あった。
「んでもって、ファナ、お前も同罪だ」
「言いがかりですよぅ…」
泣き真似します。無駄かも知れませんけど…。
やるだけやるのはモットーです!
「…粒子加速器、お前組み立てしただろうが……。」
「ああっ、ばれてましたぁ……。」
美人二人に睨まれてますよぅ…。
「「少し頭冷やしてこい!」」
怒声が綺麗にハモりましたよぅ………。
ナンバリングになるか前後になるか解らなかったので。
判った時点でタイトルに手直しです。
↓
ナンバリングにしておきます。