プールで雑談1
僕は面白いと思って書きましたが、もしかしたら面白く感じない人もいると思うのでその時は是非面白くないとコメントください。(どこが面白くないか具体的に書いてくれたら嬉しいな)
1時間目のプール。
残念ながら自分は休みだ。キャーとかワーとかいかにも楽しそうな声が聞こえるが、休みは休み自分は休み。うー悔しい。
「そんなに楽しいかプールって」
「いやいや、退屈な一般授業に比べれば、いや比べるまでもなく楽しいし、何より楽でしょ」
「そうかなぁ」
どうやらプールが楽しくないらしい同じく休みの山田。山田はいじめとかではないがクラスで浮いている人物である。実はまとも?な会話は今のが初だ。
「まあ、友達がいないんじゃ楽しくないかもね〜w」
「なるほど、プールで楽しむためには友達が必要なんだな、納得納得」
皮肉を込めて言ったつもりだったが全く動じない。友達なんて必要ない族なのだろうかw。
「つまり、君には友達がいるってことでいいんだね佐野さん」
「えっ」
「僕がみてる限り佐野さんが他の人と、少なくともクラスメートととは楽しそーに会話しているところを見たことがないんだけれど」
「えっ…とね、うん、ととトイレで話してるんだようん」
「でも弁当も一人で食べてるよね」
「…食事は一人がいい的な」
「体育でペア作る時困ってなかった?」
「ぐっ」
なっなんだこいつ、普段ほとんど喋ってるところ見たことなかったけど、こんなに喋るのか。というか友達の有無について執拗に聞いてくるけど、と、友達なんて別に必y…。あれ、さっき、さっき山田のこと友達なんて必要ない族と称したけど、さては自分も…。
「浮いてる僕を見て浮いてない側だと思ってたのかもしれないけれど、逆に佐野さんは沈んでるんじゃない」
「う…し、沈んでないし、ちゃんと浮いてますー、まああんたほどではないけどねw、あーあれあれ低浮上ってやつw」
「ふーん浮いてるんだw、低浮上なんだw、……ごめん堪えられないや、はは超面白いね佐野さんw」
「え、面白い、どこが?」
「どこがって正直全部だけど、まあ挙げるなら、低浮上の使い方が多分間違っているところ、沈んでるって言葉出したら自分が浮いている事を認めた事、そして何より最初煽ってたつもりが僕に煽り返されてるところw」
最初からわかっててやり返してきたのか。やるな。やる…やるじゃねえか。う…ううう。そうだ、開き直ろう。
「もういいや、そうです私は友達が居ません悪いですか?」
「いや、悪いのはむしろ僕の方で」
「えっ」
「佐野さんに友達が居ない事を証明してしまったがために、今まで楽しいと錯覚していたプールが楽しくなくなっちゃうんだろうなって、ほんと、ごめん」
「え、あ、いや、そもそも私が突っ掛けたのが原因っていうか、こっちこそごめん、浮いてるとか言っちゃって」
「別に気してないからいいよ」
ごめんとか急に言われるとなんか言い返しづらいな。まあプールが楽しいってのも、他の授業がつまんな過ぎるだけだし、まあ他のも含めてどっこいどっこいかな私も山田も謝ったしそれでチャラって事で…。あれ?でも私に友達いない事証明されてね、それに哀れまれてね。…ん、なにニコニコしてんだこいつ。
「おい山田、なんだその顔」
「いやーごめんって言っただけで大人しくなるとか佐野は馬鹿だなってw」
「おい、今馬鹿って、それに呼び捨てって謝ったらなんでも許されると思ってるのか」
「思ってないよ、信じてるんだよ」
「あーはいはいわかったわかりました、もう何を言っても無駄なんですね」
「そんな事ないよ」
「えっ、無駄にならないの?」
「うん、少なくとも僕の暇つぶし程度にはなるよ」
「あーやめやめ」
「そうだね、じゃあ次はなんで今日休んだか話し合おうか」
「…」
あー早く授業終わらないかなー。
今回仕掛けた伏線的なやつ
・プールだけに浮いたり沈んだり
・佐野がプールは楽しいと言っていたのに最後は早く終わってほしいと願ったり
以上
感想
最後にプール入ったのいつだろ。。