夢録画機
夢録画機を発明した人の物語
録画
「できた、、ついにできたぞ・・」
J氏は、暗い部屋の中で一人嬉々としてつぶやいた。
30年前、某企業から作成を依頼され研究し続けた「夢録画機」。
29年前に研究を打ち切られた。
しかし、J氏はあと一歩のとこまで完成されたので
途中であきらめるわけにはいかず、私財をなげうって
一人山奥で研究を続けていたのだ。
「夢なんて録画できるわけないじゃないですか」
何人もの同僚が私を馬鹿にして去っていった。
そして一人残された。
「これで、私を馬鹿にしたやつらを見返してやる」
その一心で30年研究に没頭していた。
外の世界のことなど気にせず
一人黙々と・・・。
J氏は翌日30年ぶりの街へと繰り出した。
そして企業を訪問し「夢録画機」をアピールした。
しかしどの企業も相手にしてくれなかった。
J氏が一番恐れていたのは、すでに販売されていることだったが、
その様子もない。
なぜだ・・・
J氏は途方にくれまた、一人研究室へと戻っていった。
「30年間で価値観が変わったのだろう・・・」
一方、J氏から「夢録画機」を持ち込まれた企業ではこんな会話が行われた
「なんだよあの爺さん、夢を録画って笑」
「あ、でもいいセンいってましたよね!」
「そうだなー記録媒体がVHSじゃなければなー」
初投稿です。