一人目
今は1話を出していますが後々プロローグも出す予定です。
やあ、僕は平 凡太。名前からにして普通の大学一年生。と思うじゃん?しかし、そうでわない!俺は、学年トップの超エリートの大学一年生だ!
そんな俺はある日、クイズ大会に出た。そこで俺は二位との圧倒的な差をつけて優勝した。
「よっしゃ‼︎」
俺は嬉しさのあまり声をあげる。
何故なら優勝賞金が賞金百万円と、トロフィーとそして友達作りの旅チケット
「ん?何だこのチケット」
頭の良い俺も正直このチケットが何なのかさっぱり分からなかった。悩んでるうちになんだか眠くなってきた。自然と意識が遠のいてくる。
「バタン!」
とうとう俺は倒れてしまった。
周りの人がざわつき始めた。しかし、司会者は表情を変えず冷静に保っている。まるでこの後、俺がどうなるか知っているかのようだ。
そんなことを考えている俺は目をつぶった。
気づいたらそこは異世界だった。
僕は思った。
何故自分はここにいるのだろうか。
今まで起こった出来事を振り返ってみた。
数分後。
「思い出した‼︎」
「そうだ俺は突然倒れて、今ここにいるということはここは、異世界つまり友達作りの出発地点なんだ!」
「ふ、よく分かったな!」
「誰だ!」
なんと俺の目の前に現れたのは僕の頭の大きさ位の赤い真ん丸に手足が生えた化け物だった。
「僕はヘルプさん」
「ほーそうか」
「君は何ていうの?」
「俺は平 凡太」
「じゃあ凡太」
「何だ?」
「早速だけど僕と友達にならないか?」
「え!俺なんかと」
俺はとても驚いた。何故なら僕には友達があまり出来たことがなかったからだ。
「うん。そうだよ」
ヘルプさんは即答で答えた。
「じゃあなろう」
こうして、凡太とヘルプさんは友達になったのだった。
「じゃあ友達になった代わりに友達ロードについて説明するね」
「うん」
「まず友達ロードとはあっちにあるどこまでも続く道のことだよ。そしてその道を進んで行くと色んな人がいる。その人に話掛け友達が合計百人になったらクリア」
(クリア?)
俺はそう思った。
「しかし、僕みたいに簡単には友達になってくれないよ」
ヘルプさんはこの言葉を言って前へ歩き出した。俺もヘルプさんの後ろを歩き出した。
数分後。
俺らが歩いていると、
「ぎゃーー」
どこかで叫び声がした。
「何事だ⁉︎」
「とりあえず進んでみよう。と言いたいところだけれどひとまずご飯にしよう」
ずて〜
俺は余りにも冷静すぎるヘルプさんの判断についずっこけてしまった。それに、
「ご飯ってそもそもどこにあるの、ヘルプさん?」
「あるよ至るところに。それにヘルプさんじゃなくてもうヘルプでいいよ」
「あの、ヘルプ、至るところって...何もねぇじゃねえかぁぁぁ‼︎‼︎‼︎‼︎」
そう、道以外周りには辺り一面草原で広がっていた。
「はぁ。凡太は分かってないな〜」
「なっなっ何だって‼︎」
「狩るんだよ」
「えっ嘘だろ⁉︎」
「嘘じゃねぇよ。この世界では自給自足が当然なんだよ」
「じゃあさ、何を狩ればいいんだよ」
「今回はスライムかな」
「スライム...じゅるり...」
自然とよだれが垂れてくる。そこで俺は調子に乗って、
「ヘルプ、何が一番美味しいんだ?」
と言った。
するとヘルプは、
「う〜んドラゴンかな。中でもドラゴンの卵は絶妙な味。今でも思い出せるよ。あのふわっととろっとした絶妙な硬さ。食べたときに感じる絶妙な甘さ。それに...」
「もういい、充分に分かったから」
「えーもっと話したかったのに」
「そんなことよりどうやってスライムを狩るんだよ。もしかして素手?」
「凡太、素手なわけねーだろ」
「ですよねー」
「俺がトラップ用の網を持っているからそれで仕掛けてゲットさ!」
「おーそうか。よし、大体の流れは分かった。そうと決まれば早速始めよう」
「おー」
場所移動中...
「ここに仕掛けるのか?」
「うん。そうだよ」
「じゃあセットして...ちょっと待ったー」
「え。何〜」
「眼鏡が落ちてる。拾って交番に届けよう」
するとヘルプは、
「凡太、交番って何?」
と言った。
ヘルプが言った言葉は凡太の心に強く突き刺さった。何故なら、何でも知ってるヘルプが知らないと言ってたからだ。つまりこの異世界には交番は無い。だが、このまま落ちてる眼鏡を残すわけにはいかない。きっとこの友達ロードの手掛かりになるかもしれないからだ。
「いや、何でもない。この落ちてる眼鏡はとりあえず拾っとこう」
凡太は何とか誤魔化した。
「では気をとりなおして、スライムのトラップを仕掛けよう!」
「おー」
凡太達は順調に作業を進め、無事トラップを仕掛けることが出来た。
「ふーやっと終わった」
「ヘルプ、これからどうする?」
「これから別の作業を行う」
「どんな作業なんだ?」
「スライムを調理する準備だよ」
「OK」
場所移動中...
「ではまず火を起こす」
「はい!」
「そのためには何が必要かな、凡太君」
「太い木と少し細い木です」
「正解。よく分かったね」
「では、早速探しに行こう」
「はい!」
数分後。
「ふーこんなもんかな」
「どれどれ?」
ヘルプが俺の所に近づいてきた。
「うん。これなら充分に火を起こせるよ」
「では早速火を起こそう!」
俺は木と木を垂直に立たせ火よ付け!と念じながら木を回した。すると、
「あっ煙が出た!ヘルプ、ふー。てして」
「その必要はないね」
「えっ⁉︎」
俺は思わず後ろを振り向いた。するとヘルプはなんとスライムを持っていたのだ。つまりヘルプは俺が火をつけている間トラップの中にスライムが入っているか、確認していたのだ。
「このスライムの油を使えば火なんて楽ちんさ」
そう言いながらヘルプはスライムからでる油を煙に注ぎこんだ。どうやらスライムの油は煙から火に変える能力があるらしい。
「あっ付いた」
「では早速スライムを調理していこう」
「はい!」
そしてヘルプとスライムを調理してついに完成した。
「出来た!」
「では早速食べよう」
「いただきます」
俺とヘルプが同時に言う。
「美味しい!」
そうスライムでもとても美味しい。えっそんなに美味しいならレシピを教えろだって?それは、ひ☆み☆つ
俺達はスライムを食べ終わったので再び歩くとしたのだった。
続く
最後まで読んでくれてありがとうございます。また読んでください。