4通目
「今日は、多分だけど、あなたが生まれた理由を説明するわ。
確か前にも書いたけれど、原因は失恋ね。好きだった男の子に振られたの。呆気なかった。たった5分……いや、そんなに経ってないかもしれない。告白した時はすごく時間がゆっくり感じたから詳しくはわからないけど。たった5分の告白と、2年間の片想い。私は、受け入れられなかった。気持ちの整理がつかなかった。今だって、まだ。きっとこの痛みは私が大人になってもずっと存在すると思うの。むしろ、この痛みを忘れてはいけないと思ってる。後悔はしていないわ。自分の気持ちに正直になったんだもの。
でも……ごめんなさい、ここまでにさせて。思い出したくないの。今はまだ、だめなの。」
「辛いことを思い出させてしまったみたいだね。本当にごめん。
今、君に寄り添ってあげられないことをひどく後悔している。私がいても、多分、君は孤独を感じているんだろうね。君がずっと思っていた彼が君の心の支えだったんだ。すこし……嫉妬するな。君が本当に彼のことが好きだったということは、筆圧を見れば明らかだ。そして、ふやけたノート。文字でしか伝えられないけれど、この気持ちが伝わればいいと思っている。私は君の味方だ。私は君の心の支えだ。失恋の痛みは私にはわからない。その痛みを私が背負うことが出来ない。私が君してあげれることは、応援することだけだ。
頑張れ。
その痛みは、きっと君を成長させる。
応援している。
頑張れ。」
読んでくださった方に感謝を。




