表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/7

もうまじか。転生とか小説の中だけだと思ってたのに

ATTENTION!


主人公がウザイです!めっちゃウザイです!

閲覧は自己責任でお願いします!


登場人物はバカしかいません!たまに正常な苦労人がちらほらいます!


繰り返しになりますが、閲覧は自己責任になります!



「あなたは死にました、ご愁傷様ですね、はい」


なんなのだ。


どうなっているのだ。


訳が分からなくて呆然とする。


目の前に立っているのは女性である。艷やかな黒髪を肩の位置で切りそろえ、顔の脇に一筋だけ長く伸ばされた髪が垂れ下がっている。前髪は斜めに整えられており、その美しい黒色はカラスの濡れ羽色、と評されるのも納得が行く程の出来栄えである。


身長はスラリと高く、ボンキュッボンな凄まじく破壊力の高い(色々な意味で)体付きである。


ただし、ある1点を除けば、だが。



「私は天界に使える女神の内の一翼で、アマデール・ジェニファー・アンダーソン・ベルッフェと申します。」


そういってなんか無駄に長ったらしい名前を自己紹介をした彼女は、ふわりと口角を上げて綺麗に笑った。なるほど、女神とかいうだけあって確かに美しい。それに気品も溢れている。


へー、女神ってこんな名前長いんだァー、へぇー、ほぉー、ふぅーん。


いや、美しいし気品も溢れているのだけれど。。


なぜかグラサンを着用しているのだ。


しかもレンズの部分に、やたらゴテゴテしたマニキュア?みたいなのが塗ってある。


いや、あれ前見えてないだろ絶対。


「あ、あのー、ソレ前見えてるんですカ?」


「見えてるわよ、いやぁね!なんなら証明してみせましょうか?」


そういってさも得意げにカツカツとこちらへ向けて歩き始めた。


「アー、アノ、やめた方が」


「ほらほら、どぉう?!…………………って、うっきゃああああああああああ!!!!」


ガラガラ、ばこーん。


言ってるそばから転倒した。しかも頭から。


うわー、痛そう(笑)マジでどんまいってやつですかね?でも私には関係ないけどね(☝ ՞ਊ ՞)☝ウェーイ


てかうっきゃあって何だうっきゃあって。猿ですか貴方は。いやまあ人類みんな類人猿だけどさ、女神とかは違くね?いや、女神も一応ヒトの形をしてるから類人猿の親類?いや、類神猿、かなー。


そんなことを考えていると、ピクリとも動かなかった彼女はガバアッと身を起こした。


いやー、良かった良かった。てっきり死んだのかと思ったわ。ちょっとだけ心配しちゃったわ。会ったばかりだからちょっと、いやかなりどーでも良かったけど、流石に殺人罪とかはやばくね?いや、殺神罪?あ、でももう私死んでるから関係ないか。


や、でもエンマ様とかに舌抜かれるんじゃね?それはやだわー。私の取得ってほら?この喋りしかないからさ?やっべ舌とか抜かれた時点で私はへそで茶湧かせるわ多分。そのくらいびっくりするわ、知らんけど。


「ふっ、ふふふ………、こ、これはあれよ、私のために、そうよ!私の為だけに用意された甘美なるわ♡な♡」


そんな思考も露知らず、彼女は目の前の壁に向かって片手を伸ばしている。


は?どしたの?もしかしてロ○オに憧れる系女子かな?そんなの聞いたことないけど。あ、それともアレかー、「壁しか愛せない系女子」?ほらほら、居るじゃん?「わたしの人生は壁さんしか居ないのよォ♡ああ壁さん大好き!」なんて叫びながら壁に全力タックルかましてる女子。


ああいうのマジで困るわー、ちょっとは周りの迷惑も考えろっての(笑)無駄にリア充感出しやがってマジで対応に困るんですけど。

はーい、リア充爆発しろー♡


あれ?見たことない?


え、キミの目は大丈夫かな?w


んー?ww


フシアーナ、ってやつかなぁ?(笑)大丈夫ぅ?日本語読めますかぁもしもぅしぃ?ww


「ってそこの貴方!さっきから全部聞こえてるわよ!何よロミオに憧れてる系女子って!」


あ、やべ、完全に正気に戻ったっぽいわー。


てかそこかーい。突っ込むところそこかーい。


もっと他に有るだろ、ほら、壁女子とか。


「凄いですねぇ、女神だけあって心の声とかも読めるんですか?w」


「読めるわよ!何せココは私の魔力のみで構成されたファンタスティックな空間なんだから!…………ってそんなことより!さっきの訂正しなさいよ!私が憧れてるのはロミ○みたいなクソなんかじゃないわよ!私が憧れてるのはね、ジュリ○ッタなのよ!」


そういって両手に握りこぶしを作って力説する。


えーもう何これ、ツッコミどころ満載すぎて笑えてくるんですけどぉー、まずなんですかファンタスティック空間って(笑)アニメの見すぎですかぁ?それともあれか、中学2年生あたりにある程度の人間が発症するといわれる「中二病」とかいうやつをまだ引き摺ってるカンジですかぁ?うわー、痛い系の人やわー、関わりたくないわー(笑)


「ちょっと、何言ってるのよ!言いたいことがあるならハッキリ口で言いなさいよ!」


へーんへーん、残念でしたァ!言いたくもないから心の中で思ってるんですぅwそれにこれは心の口が喋ってるので大丈夫ですぅw女神とかほざくならそこら辺理解したらどうですかあ?w


そんでさっきの続きだけど、酷い言われようだなロミ○wどんだけクソ呼ばわりされてるんだおいwそんなに酷いやつじゃないだろあいつ、いや会ったことも無いけども。でもそんな見ず知らずのペテン女神にクソとか言われる覚えはないと思うわーww

大体ジュ○エッタじゃないジ○リエットだよ、可哀想だろ間違えたらw憧れてるくせに間違えんなよwwどんな憧れだよww


「うっ!それは!でもしょうがないじゃない!ていうか!何であなたは驚かないの?!」


「ハイ?」


「だって貴方は死んでるのよ!?それで私は女神!この状況に何も思わないわけ?!」


「えーそうですねー、じゃあ強いて言うならー、」


「何よ!言ってみなさいよ!なんでも聞いてあげるわよ!」


「カツ丼下さいよー」


「はいはい、分かった!カツ丼ね………………って、ぇぇええええ!?」


この時、女神は何故こんなのが自分に当たったのかと天界を生まれて初めて恨んだらしい。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ