1話 VRMMORPG
昨日、伯父から貰ったのはVRMMORPGというジャンルのゲームだった。VRMMORPGというのは、Virtual Reality Massivery Multiplayer Online Rore-Playing Gameの略である。アバターとして仮想現実世界にダイブする大規模多人数同時参加型オンラインゲーム……らしい。ネットで軽く調べたとこら、こういった回答がでた。
……まったく意味が分からない。もう少しよく調べてみる。……ふむ。まずMMORPGというのは、ようするにネットを通して沢山の人と一緒に参加できるゲームということかな? それでVRのほうは、ゲームの中にもう一つの世界があって、そこで自由に動き回れる、って認識でいいのかな? 多分、これでいいと思う。
正直な所、あまりやりたくない。ゲームの中の世界なんて所詮偽物じゃないか。自由に動き回れるっていうのは憧れる。まだ動けなくなる前のように動けるならと思う。でも、だからこそ、ゲームの世界でその思いを裏切られたらと思ってしまう。凄く怖い。
けれど、私は受け取ってしまった。流石に一回も触れずに無視する訳にはいかないだろう。厚意で頂いた物だ。せめて一回はやってみよう。それで、駄目ならそれは仕方ない。取り合えず、まずは一回だ。
私はゲームの設定を行うべく、家政婦の大森さんを呼び出した。