表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/99

46・行きはよいよい 帰りは…?

弟 姉視点です




来た時と違って、まだ怪我の治らないボッシュさんが御する馬車は順調に帰路を進んでいます。

意外にマイヤーさんの方が丁寧でした・・・。

ブライアンさんに挨拶してから昼頃都を発ったので、街に着いたら前と同じ宿に泊まるでしょう。僕と姉は料理がすごく気に入ったので嬉しい限りです。


それにしてもブライアンさんはよく似ていました。

優しく微笑むボッシュさんと同じ顔には違和感ありまくりでしたが、姉は見惚れてました。

後ろで苦い顔をしていたのは笑えましたね。



§§§§§§§





「あら、また来て下さったんですね!」



2回目なのに覚えてた!さすが客商売の方は凄いですね。ちゃんと見てるんですね!



「あ〜うまそ〜。お前等は俺の居ない時にこぉんなえぇモン食っとったわけね」


「これすごく食べ易かったよ。沢山食べられるよ」


「任務終了したんだろ、旨い酒飲みなって!」



まだテンション低いままのマイヤーさんが言うので、左右から姉とアガサさんがお酒を注いだり料理を勧めたりして機嫌をとっています。姉のは何かが違うと思いますが。



そういえば、ここでは女性がお酌をする文化がないです。女性が客としてお店にいるのは滅多にないようだし、子供の飲酒を厳しく取り締まっているそうです。

アガサさんは溶け込んでますけどね!


「アガサ、あんまり飲ませて潰すなよ?」



ボッシュさんが苦笑混じりに言いました。

アガサさん強いんだ〜。



「お前は飲むなよ?」



一転して姉には強く言い聞かせるボッシュさん。そう言えば食堂で飲んだか飲まされたかで、部屋まで運んでもらってましたね。



「明日は早いんでしょう?お腹いっぱいになったからもう戻ろうか」



姉の手を取って言うと、素直に頷きました。

やっぱりちょっと、疲れがたまってるんですよね。



「ボッシュさんもちゃんと休んで下さいよ」





それから簡易式お風呂に入って寝ました。


木の風呂桶に入った水に焼けた石を放り込んで、随時水を足したり替えたりして提供されています。

キャンプ料理にこんなのありましたね。



○ ○ ○ ○







帰り道も、街の同じ宿に泊まった。やっぱり暖かい笑顔でそっくり家族が迎えてくれた。

今度は皆一緒に食事ができて嬉しい。


結局は飲み会みたいになってったけど。

逃げ時が解らなかったら弟が一緒に出てくれた。

よくできた弟ね!



アガサさんとマイヤーさんは閉店まで飲んでいたらしい。体力あるな。


朝、ちょっと酒臭かったけど、いつもと変わらない2人だった。




宿の人にお昼用のパンとかハムとか詰めてもらって出発。





今度こそ、やりたいことがあるんだよね。

フフフ。






ガタガタガッタン。



「揺れるね…」



弟が虚ろな目で呟く。



確かにね。でもこれでこそ野望への道。

耐えた後のお楽しみが!




窓から外を見ると、丁度いい場所だった。よし。



「ボッシュさーん、そろそろ休憩しましょ。私、体が痛くなって、リョータも疲れてるみたいなの」


「そうだな。――アガサ、マイヤー!一息いれるぞ」



馬車がゆっくり道の端に寄って行く。


窓からアレを見ながら、どう攻略しようかと考えていると、弟が小さくあっ、と叫んだ。



「あそこに行く気?危ないってば!」


「うるさいな。ストレス解消も必要でしょ」



言い合いをしていると扉が開いてボッシュさんが覗いた。

降りようとすると、ひょいっと抱き抱えられて、そのまま地面にゆっくり降ろされる。


わ、脇腹つかまれた・・・恥ずかしいよ。



「大丈夫か?」



大丈夫?いや大丈夫じゃないよ。手がね、そのままなんだけど。

ドキドキする。


あ、今のうちにお願いしとこう。



「ボッシュさん、あそこでお昼ご飯食べようよ」



アレを指差して言うと、ボッシュさんも見ながらちょっと考える。



「風も防げるし、きっと楽しいよ」


「…行きたいんだな」



ため息混じりに言って少し笑った顔は、とても優しくて好きだ。

いつも笑顔のブライアンさんも素敵だったけど、たまに、自分にだけ笑ってくれる方が貴重で、幸せ感が大きい気がする。


「いつまでやってんの。邪魔なんだけど?」



お昼のお弁当が入った籠を抱えた弟が、馬車の中から文句を言ってきた。


ちっ。



ちょっと道の脇にどいてると、馬車を移動させて廃墟に近いところへ向かった。



「あそこ見に行くんだね。実はあたしも興味あったんだよね!」



アガサさんが馬から降りながら言う。


やはり。


姐さんなら、解ってくれると思ったよ!



弟は嫌そうだけど。

廃墟探険なんて、普通できないじゃない!

廃墟が無いとさ。

急に寒くなりましたね


皆様体調に気を付けて下さいね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ