終<子>を裁くモノ:00
「お嬢様、何をなされて?」
「ふん、全裸ヒートよ。いえ、脱衣ヒートかしら」
バーピーと腕立ての合わせ技である。
ノルウェー式HIITというものを休みを挟みつつ、約30分行う。
これが、なかなかキツイ。負荷を上げるバリエーションをいくつも作れるという点と短時間で高負荷トレーニングとして、筋力と持久力両方を鍛える面でも適してる。脱衣ヒートとは、休みの間に一枚一枚服を脱ぐというものだ。
これは、オリジナルのバーピーである。
「べつに気にしなくていいわ」
「いえ、お嬢様。私が気にするのですが・・・」
「まあいいわ、それより、例の件は?」
美麗美脚。汗で濡れた白い肌が窓から差し込んだ太陽光に当たる。彼女の容姿の美しさをより際立たせている。
ちょうどHIITを終えたようで、机に置いたペットボトルの水を飲み、全身の汗をタオルで拭く。
「はい。例の方々を監視してましたが、先ほど動きがありました」
「なーる、ありがとう」
「褒美にうちのメイドとのイチャイチャすることを許すわ」
「いえ、お嬢様。私にそのような趣味はございません。おことわりします」
執事はお辞儀をしながら言う。
ノリが悪い。冗談が通じない執事も問題ね、と彼女は思う。
「あら、つれない。相変わらずバカ真面目ね。年をとろうと、気晴らしの遊びくらいたまには必要なのよ」
「久しぶりに顔をだすか」
青いリボルバーを手にする。
「べいぶ、ぶれす、ゴウ」
この言葉に意味はない。
仕事前の始まりの儀式だ。
これで、準備万端。
そして、青いリボルバーを静かに懐へとしまう。
「さあ、狩りの時間よ」
服を着終えると、外に駐車した車に乗り、颯爽と屋敷を飛び出した。
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