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「舞台裏」

作者: 結晶蜘蛛



「お兄様……、待ってますの」

 ここは悪夢の世界。幸せを求めれば最後は不幸に終わる。

 そんな世界の中で私、お兄様で遊んでおりますの。

 目的を与え、期待と希望をちらつかせれば、誘蛾灯に誘われるようにさまよい続けるお兄様を見るのは楽しいですわ。

 今日も箱庭世界デウスマキナを回しましょう。

 お兄様は「銀の鍵」を探し続けてるようですの。

 それがあれば、この歪んだ世界を正せると考えてるようですわ。

 私がずっと持ってるのに気づかないお兄様。

 視界に入っても見えないのですから仕方がありませんわ。

 那由多の回数がすぎましたが、まだまだ遊びましょうね?

 しかし、予想外の問題が起きましたの。

 この世界――舞台装置デウスマキナが自意識を持ってしまいました。

 デウスマキナと支配権を奪い合いながら、私はお兄様と一緒に旅をすることになりました。

 お兄様を玩具にしていいのは私だけです。

 しかし、デウスマキナと干渉合戦をしている間に、お兄様は世界の秘密を解き明かしてしまいました。

 さすがお兄様……、しかし、同時に私の支配権も壊れてしまったのです。

 お兄様を逃がさないようにデウスマキナが押し寄せてきます。

 お兄様を逃がすために、私はデウスマキナたちの前に立ちふさがりました。

 お兄様を玩具にしていいのは私だけ――だから、私はデウスマキナと決着をつけるため、お兄様を逃がすことにしたのです。

 さぁ、来なさい玩具。決着をつけましょう


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