旅立ち
ここは生まれると同時にウェポンを1つ授かる世界
そこに迷い込んた日本人が1人…
目を覚ますと野原に寝転んでいた
どうやら異世界らしい
どうすればいいか分からず「ステータス」と唱えた
しかし何も起きなかった!
それもそのはずこの世界にはステータスに
近いものはあるが数値化されたものは存在しない
対策ギルドという場所にある測定器というものを
毎回、使用しなければ詳細な情報を
知ることはできないのだ
流石にはしゃぎ過ぎたと反省し、周囲を見回した
が、見回さなくても分かっている
不自然な程、近くに1軒の家があるのが…
少しの間、不審に思い観察していたが
このままでは埒があかないので
ノックしてみることにした
コンコン
反応がない…思いきってノブを回してみる
「しっ、しつれいしま〜す」
恐る恐る中に入ってみると机の上にメモが置いてあった
要約すると
・この家は1週間で無に帰すこと
・ここにある本でこの世界の常識を学ぶこと
・対策ギルドにしか存在しない測定器を
設置してあること
これらを用いて旅の準備をするべし、と書いてあった
猶予は1週間らしいのですぐに常識が書いてある
本を手に取り読み始めた
3日経ちようやくおおまかな常識を覚えることができた
ちなみにご飯はよく分からないが球体だった
食べると1日分の栄養をとれるらしい
味はイメージによるようで、
オレンジとも金とも言えない色合いのため
ミカンのような味を想像して食べた
そしたら、まさにミカンだった。
そこまでなら良かったがさらに近くで見てふと
スーパーボールにこんなのがあったと考えながら
囓ってしまったのだ。
当然、合成ゴムのような味がした
味を知っているわけじゃないがとにかく不味かった
謎の球体の話は置いておこう…
常識をある程度、覚えた後は
リソース(ステータス)の確認だ
と、言っても測定器に手を乗せるだけだが…
リソース
力=D 速さ=B 器用=D 固さ=C
視伝=S 魔力=B
本来リソースは力、速さ、器用、固さ、あと1つからなる
そして、その1つはレアと確定しているらしい
さらに、リソースを2つ以上さずかるものも居るらしい
生まれたときにウェポンを1つ授かるが
僕の場合どうなるのかと不安だったが
服のポケットを漁ると、ウェポン、ロック、セッターが
見つかった。ウェポンを測定器にかける
ウェポン
頭・観察メガネ
↑視伝を持っている場合、魔力と器用が2段階上昇
↓力が強制的にDになる
自身に向けられた攻撃がスローに見え
無色魔法が使えるようになる
無色魔法
攻・魔球 守・前方壁 補・等価交換
自身に向けられた攻撃がスローに見える効果は
スグには分からないだろうが魔法は使ってみれば分かる
家の外に出て近くの木に撃ってみることにした
その前に装備しなければ…
ポケットから見つかったロックは、図鑑兼カード入れだ
カードを読み込ませると図鑑に記録され消滅するが
周囲の魔力を導力にいつでも取り出すことができる
1度手に入れたカードを無くすことは無いのである
もう1つのセッターは羽の耳飾りのような見た目
装備兼セット記録装置兼カスタマイズ装置だ
カードを1枚ずつ読み込ませ好きなように装備でき
それをセットとして登録しておくこともでき
部品のカードを装備につけることまでできる
無事、セッターに観察メガネを読み込ませた
常識を知る上で魔法の知識もあった
この世界で魔法は1部の種族であるかレアなウェポンを
持っている場合にのみ使えるらしい
しかし、1種類の魔法につき攻、守、補の3種類を
1つずつしか戦闘において使えない
今の攻の魔法は魔球
無色透明な球体を出現させそれをぶつける魔法だ
例えばコレを細かい球体に分け、1つ1つを三角錐にし
回転させながら飛ばすようにイメージを変えれば
魔球→角魔弾 とこのように魔法を変えることもできる
上手くいったので上書きしておく
この調子で守もイジっていく、現在の守の魔法は前方壁
これはシンプルで
前方に無色透明な厚めの壁を作り出す魔法だ
自分の現在の魔力はSなので厚さを薄くして
自身を包む球体にしておく
前方壁→自衛壁 魔力が高いから出来る芸当だ
最後に補をイジろう、今は等価交換
これは少し癖がある、いっそ別の魔法にしよう
リソース1つを1段階下げ
選んだリソースを1段階上げる魔法だ
これを、周囲に魔力を飛ばし跳ね返り方を利用して
情報を得るマップを作り出す
等価交換→マップ イメージしだいでどうとでもなる
後の時間は覚えた常識の復習に費やそう…