最強セブンと渡り合えるやつがいるんです?!
【通称 セブン】
俺たちは部活でそれぞれ強豪校を倒し、その競技のエースとして君臨している。
大島 康則(16)剣道部のエース、田島正信(サッカー部エース)、矢島雄介(柔道部エース)相島隆(空手部エース)君島孝則(陸上部エース)堂島剛(バスケ部エース)神島京(弓道部エース)
全員そろって名字に島がつく偶然に驚きつつ、俺たちは普段からつるんで一緒に活動していた。
この日もいつものように遊び、夜行バスで旅行に行くところだった・・・。
「おいおい、なんで顧問までついてくるんだよ」
大島はやや悪態をつきながら、旅行についてくる顧問の岩島に怪訝な目を向ける。
岩島「お前らは大事な生徒たちだからな、ま、一緒に行動はしないから気にすんな、見てはいるけどな」
岩島徹(26)は少し含みのある言い方をしながらニヤっと笑う。
こうして顧問を含め8人の”島”の人間たちは、深夜にバスへ乗り込み目的地へ向かっていく・・
~2:25~
「あーさすがにねむてえな、寝ちまうか」
周りのメンツとしりとりをしていた田島は、眠気にまけて寝ようとしている。
「おいおい、寝ちまうなら充電限られてるからとっておいたが、スマンブラでもやるか?」
ゲーム好きの君島は持ってきたゲーム機を見せながら誘ってみる。
相島「まーお前に誘われたから買ったしな、俺はいいぜ、やるか」
男子たちはねむけ覚ましも兼ねて各々持参したゲーム機で対戦型乱闘ゲームのスマンブラで遊ぼうとする。
岩島「おー俺も混ぜてくれよ、これでも和製spargoって言われてんだぜ?」
「誰だよそれ」「まぁ8人までできるしやろうやろう」
かくして8人の大乱闘大会が始まっていき、あっという間に時間は過ぎていく。
「おー明けたな、夜が」
「んー明るくなってきやがったな」
「さすがにねむて~」
朝4時30分も過ぎ、各々があかるさに目を凝らしている・・
徐々にゲームもやめようとしているその時、ガタン!!と大きな音が鳴る
「お、おいなんだよ?」
「ちょ、めちゃ揺れ・・!??」
時刻は4時44分を指すところだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バスは転落し、彼ら7人は宙に浮く感覚に襲われる・・
「お、おいなんだこれ・・?」
「一体どうなったんだ・・?」
7人はそれぞれ意識だけで会話する不思議な感覚の中、会話を始める
「これ、どーなってんだ?」
「運転手や、顧問の岩島は?」
謎に包まれたまま、世界はぐるりと変わっていき、視界が暗転する・・・・・・・
「ど、どこだよ、ここ・・・」
陸上部エース君島はまず最初に気が付き、あたりを見回す
「なんだこれ?島?無人島にでも飛ばされたのか?」
自然に満ち溢れた島のような場所に飛ばされた7人は、次々と気が付き、あたりの様子をうかがっている。
「「は、、、マジで、これどうなってんの??」」
少し声を上げ話すとやまびこのように声がこだましていく。
「音が、反射している・・・?」
弓道部エース、頭脳派の神島はこの現象を怪訝な顔をしてみている。
「つまり山や谷やら反響するものがあるってことか?」
みんなで何やら話していると、一人が急に爆発したように叫びだす
「あーーーー!!!なんなんだよこれ、わけわかんねえ」
バスケ部エースの堂島は叫び、思い切り地面をたたくと・・・腕から炎のようなものが伝わり、たたいた地面から火柱が走る・・・!
「あ・・・?」
堂島は茫然としながら炎を眺める・・・
「おい、なんだよこれ・・?」
ほかの6人は茫然とその現象を見ている。
堂島「も、もっかいやってみるわ・・なんかどうせならかっこいい感じのだせねえかな・・」
一瞬で中二心に火がついた堂島は
「うおおお!!ブラックボルメテウスゥ!」
叫びながら腕を突き出し、イメージした黒龍の炎を放出する。
発動して0.2秒ほどでバオウなザ〇ルガのような黒い龍が炎のように発射され、木を焼き尽くす。
「え・・・?」
イメージした炎を操れる力に芽生えた堂島はただただ惚けていた・・・・。
続く