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死ぬたびに強くなる英雄伝説  作者: 転香 李夢琉


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第六章 少女 3

 歩き回りながら壊せそうな壁は壊して進むと地上へ繋がる転送陣を見つけた。

 男と少女が転送陣へ乗ると感知式なのか勝手に起動する。数秒後光に包まれ、気がつくと神社の隣に立ち尽くしていた。辺りはすっかり夜が明け太陽が昇っている。

 最初に案内をしてもらった場所へ一人で向かうとそいつは誰に言われるでもなくそこにいた。


「ほらこれが娘の居る場所だ。あとは傭兵でも雇って助けて貰うんだな」


 紙切れを渡すと農民は頭を大きく何度も下げる。男はため息交じりにその場を去った。森の中へ再び入ると少女と合流する。


「行くぞ」


 ちなみにお古のコートを少女には着させており裸体ではない。服を揃えるか、それともいっそのこと()()()()姿で行動してもらうか。


「お前は魔物か?」


 ただならぬオーラを纏っているのは事実。しかし、その正体が掴めない。少女は首をふるふると横に振った。どうやら意味は分かっているみたいだ。でも、首を振っただけでその先の答えを教えてはくれなかった。


(あまり言語を知らない可能性があるな。とするとなんだ? 言語を返す生物と関わりのない……)


 そこまで考えたところで男はため息をもらす。


 ――しばらくこの時代で過ごした。それもほぼこの少女のせいだが。ただ結果的に見ればそうして正解だった。と言うのも必要以上に情報を得ることができたからだ。ついでにこの少女(ではあれなのでたつやと名付けた)たつやのレベルも倍以上に。この時代ですることは無くなった。


「たつや、次に会うのはおそらく百年後だ。それまでレベリングして待ってろ」


「……わかった。またねおにぃちゃん!」


 そうして男はこの時代から消えた。


         ◆ ◆ ◆


 ――時は戻り、業火に支配されたある村の話。

 男は空を舞う巨大な竜のような生き物に目を凝らしながらニヤリと口元を緩ませた。目の前には絶望しているのか死んでいるのか地面に這いつくばっている子供が居る。


「――恭二……」


「わりぃなそいつじゃ無いが邪魔させて貰うぞ」


 懐からパンを取り出すと空に向かって軽く放り投げた。大空の支配者はすごい勢いで男に迫ってくるがすんでのところでパンをその大きな口で軽々頬張ると、白煙とともにその巨躯は消え去ってしまう。次の瞬間目の前に現れたのは、幼い少女がパンにかぶりついている姿だった。


「久しぶりだな。たつや」


「おにぃちゃんのことずっとずっとまってたよ!!」


 一瞬でパンを平らげ懐に飛び込んでくる。男はポンポンと頭を撫で成長ぶりに感心した。


(百年でそこそこレベル上がってんな) 


 横目で後ろに倒れている少女を見ると何かを確認しゆっくり近づく。


「おまえ……魂が二つあるな」


 少女は何を言われているのか分からず混乱を顔に出してしまう。


「だがそうだな……()()別れるだろうな」


 それだけ言うと男はこの場を去った。少女も意識を保つのに限界が来たのかそのまま気を失ってしまう。

 ――しばらく歩くと傍らにある家の残骸の前で立ち止まった。


「これは偶然じゃなかった。俺を助けることは叶わなかったが、()()できればこんなことにはならねぇかもな……」


 家の残骸は激しい炎に包まれており、もし中で誰かが生き埋めになっていたとしても鎮火するまでは分からないだろう。

え~1年ぶりの投稿でございます、えぇ。楽しみにしてくれている方がおそらく居ると思うんですけどね、申し訳ないとは思っていますよ。えぇ。

あ、そう、というかね。今さらだけどコレの主人公って恭二フレイなんだよ! いい加減この謎の男ばっかり書くのは無駄だからね(内容的には欲しいけど)さっさと書ききって主人公目線書きたいよ、うん。

まあ、メインのマライを書きつつ少しでもこっちも書きたいな~と思いながらね。書けてないんだけど。完結はさせる。完結はさせたいよ? 1回こうして連載して世に出してしまったんだからね。変な終わり方にだけはならないように伏線はちゃんと回収して書ききるぞぉ!

はい。ということで後書きでした。このあとドラスラ投稿しますよと

ではまたおそらく一年後になるだろうけどまた――

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