第二章 転生 “高橋” (4)
あ! そういえば!
私は、咄嗟にステータスの『神の祝福』が書かれているところを思い出しました。
「え『Hp自動回復』!」
ま、まあ、ステータスに書いてあったから構わないと思うのだけど
フレイはおどおどした様子でそう言い放った。
「え、いいな!」
カイルが羨ましそうに目を輝かせてフレイを見ている。
「俺はな、『剣技』と!」
え、“と”?!
「『身体能力Up』だ!」
そ、そんな……
「ま、負けた……」
「俺の勝ちだー!」
まさか、カイルに負けるとは……スキル二つはさすがに無いですよ……
私は思わず、膝を地面について両手の平も地面に付けて落ち込んだ。oze
「あ、カイルの職業はなんだったの?」
「俺の職業は『剣士』だ!」
なるほど。大体予想は付いていましたが
「フレイの職業はなんだ?」
「ん? 私は『魔法使い』だよ」
そう言った途端、周りが一斉に静まりかえった。子供から年配の方まで、神官の人もその場に居た人の誰もが一斉にフレイを見た。
「え、フレイくんの職業は『魔法使い』なのかい……?」
カイルのおばさんがそう聞いてきました。私は、どこか不安を覚えながら頷きました。
するとさっきまで静かだった周りが、突然うるさくなった。これは歓声です。
「すごいねぇ! 流石はマイスの子だね~」
「おめでとう、フレイちゃん!」
あらゆる方向から、私を褒める声が次々に上がってきました。
どういうことですか? この世界で『魔法使い』という職業は珍しいのですか?
「え、なに? どういうこと?」
それとなく聞いてみました。
「あのね、『魔法使い』は今の時代数が少なくなっているんだよ。でも、遺伝で増やすことは出来ないの。だから、何千人、何万人分の一の確率で『魔法使い』の職業が出るかを祈るしかないんだよ」
「へー! 私はそれを引き当てたってこと?」
「そう! すごいわねぇ」
私にはよく分からないけど、数が少なくなっているってどういうことでしょう?
「マイス、学院には入れるのかい?」
突然、カイルのおばさんが私のお父さんに、学院? というのに入れるかどうか聞いてきました。
「そうだな、たくさん友達も作って欲しいし、いろんな場所を冒険もさせたいしな!」
「まあ! 良かったねぇ。フレイちゃん」
「あ、ありがとう」
学院? とはどんなところなのでしょう。学校みたいな所でしょうか?
「ねぇ、お父さん。学院はいつは入れるの?」
「後二年後。フレイが七歳になったらだな。それまでに魔法の練習とかをしてみるか?」
そう言うとお父さんはいつもより生き生きしていた。
「やったぁ!」
その後、皆の『神の祝福』が終わり、それぞれ解散した。カイルは家が隣なので、一緒に帰った。
「カイルくんも学院、行かせますか?」
私がカイルと話している間に、大人達は何かを話しています。
「もちろん! これからが楽しみだねぇ」
「そうですね~」
そして、それぞれ家に着いたので
「またね、カイル」
「おう! またな」
それから私は、お父さんとの魔法の練習が始まりました。
かなり近づいてきましたね~。(時間軸が)
今の所はねコピペして言葉遣い変えてるだけだけど、もうすぐで運命の分かれ道が現れるな!
さてさて、新作小説。カクヨムに上げました、そして思いました。次の話いつ投稿しようかと……(゜-゜)
とりあえず今月中に2部は投稿したいと思います
来週は残された物達です! ではまた――




