第二章 転生 “高橋”
前回のあらすじ
理滝の過去が少し解き明かされた。理恵を探した、風呂場におらず窓が開いていた。二階から外を見ると『人』が無残にも轢き殺されていた。理滝はこの家を去った――
「ここは……、いったい?」
そこには虚無の空間が広がっていた。この空間には床があるのか、ないのか分からない。なぜなら周りが真っ暗で何も見えないからだ。そんな空間に私は浮いている?
しばらくそのままの状態が続き、私の目がおかしくなったのかと思ってしまった。それに謎の浮遊感があり、足取りがおぼつかない。すると一気に辺りが白く輝き、白銀空間が現れた。今度は地面に足が着いている、浮遊感は一切無い。しっかり両足で地面を捉え、自分の足で立っていることが実感できた。
――数分が経過した。テンプレ的に考えると何者かが登場してこの状況を説明してくれるのだろうが、その前兆も一切、これと言ってその気配すらない。このままここに居ても埒が明かないと思い、ここから離れてみることにした。歩き回ってこの空間を抜け出してみようとするが――結果は言うまでも無い。まるで水平線の上に立って当てもなく走り回っているようなものだ。遠くに何か見えるわけでも無ければ、出られそうな穴があるわけでもない。
――さらに数分後、ここから抜け出せないことが分かった。だが何も現れない、それどころかなぜ私はこんな何もない虚無の空間に居るのだろうとすら思えてきた。途端、考え出したら止まらなくなってしまった。突如として思考、試行、私考……は止まった。
この瞬間理恵の思考は停止した。立ち尽くしたまま動かなくなり、重力の法則に従いうしろに倒れた。
「――すまないがこれ以外方法が無かったんだ。……向こうの世界で存分に我らの実験道具になってこい」
どこからともなく空間を切り裂いて現れた青年は、仰向けになっている理恵の前まで来るとそう発した。そして立ったまま理恵に手をかざし、転生させようと最後の言葉を刻もうとした。
「まあ、ここに来るのに時間が掛かってしまったからな。手早く終わらせるとしよう」
刹那、頭に直接会話が飛び入ってきた。
「……分かった。あとでそちらに行く……、は? なんで俺がそんなこと――、たく。はいはい、やれば良いんだろ? やれば! わぁったよ、うるさいな……。りょーかい」
特に驚くこともなく、慌てふためる事も無く、次々に投げかけられたクエストに対して文句も言いつつ了解した。
はぁ……。で、爺さんの依頼と指定は……
俺は早速仕事に取り掛かった。まずは行方不明者2人をどこでもいいからギルドに連れて行くこと。俺は早速仕事に取りかかり、小1時間ほどで終わらせた。終わらせたと言うよりも、途中で面倒くさくなり帰ってきたと言う方が妥当だ。
「さて、理恵を転生させるか……」
俺は目の前で倒れているこいつに再び手をかざした。そして――
内容が薄いのかな? それとも書き方が悪いのかな? どっちにしろ文字数が稼げない+どんどん進んでいってしまう……
それは……プロに訊いた方がいいんじゃない?
ああ、確かに。ま、『来週は残された物達』の投稿です。
あと、良ければブクマ登録とかよろしくです_(._.)_




