―第三章― 第一章 始まりの時
1週間ぶり…いや4週間ぶり?の死英です
前回のあらすじ
フレイとカイルの模擬戦が始ま――らなかった。カイルが壊れ、フレイは意識を失った。
時の神が実験の結果を紙に書き、空間に入れた。時の神は別の空間を作り、その中に入っていった……
第一章(4)理恵と恭二が別れて帰った時の恭二視点では無く、理恵視点から物語は始まる――
「またね。恭二」
「うん、また。ねぇーちゃん!」
恭二は理恵を家まで送ったその足で帰って行った。理恵はその姿を見届けた後、帰宅した。家を見るとリビングの部屋の明かりが付いていた。
「ただいまー、チルチル」
リビングには理恵の友達、チルチルこと神将理滝が台所で家事をしていた。
「あ、おかえりー。りーりィ」
私たち2人はこの一軒家で同居している。と言っても、2人ともこの家から職場まで近いという理由だけで同居している。別に同性同愛とかではない。
「楽しかった?」
チルチルがいたずらげに聞いてくる。なのでこう返す。
「そうね。まあ弟妹なのだし、楽しくて当然だと思うわ」
私は一度自分の部屋へ行き、家着に着替える。ついでにメイクも落としてから、リビングに向かった。チルチルは台所で料理をしている――今日はチルチルが夕食の担当だからだ。
「もうすぐで用意出来るから、箸とか出しといてくれるー?」
私は「いいよー」と軽く返事返し、箸とコップ、皿を用意した。
チルチルが鍋を持って来た。どうやら料理が完成したようだ。
「今日は何作ったの?」
と、私が聞くと「開けてからのお楽しみ~」とチルチルは言う。これが私たちのルーティンのような物になりつつある。チルチルは着けていたエプロンを取ると、鍋に手を掛けた。
「開けるよ~?」
チルチルがもったいぶりながらゆっくりと蓋を開けていく。何やら赤い物体が見えた。鍋の蓋が完全に取り除けられると私は思わず
「おいしそ~!」
と言ってしまった。鍋には“麻婆豆腐”が入っていた。とてもおいしそうに盛り付けられている。ように私には見えた。私が余りにもずっと麻婆豆腐を見ているからか、チルチルが「さ、食べようか」と言ってきた。私は思わず正気に戻って、よだれを拭き手を合わせた。
「いただきまーす」
私は用意した皿に麻婆豆腐を次々に入れていった。その様子を見ていたチルチルがこんなことを言った。
「りーりィのそんな姿見られるの私だけなんだな~」
なぜか両肘を机に付け、両手をほっぺに当ててこちらを見ている。私は思わずむせてしまい咳き込んだ。胸を叩きながら一旦落ち着こうとする。お茶を飲んでようやく落ち着くと、チルチルが語り始めた。
「りーりィてさ、仕事してるときはすっごい堅いけどさ、家だと今みたいな可愛い顔が見られるんだもん。仕事場でもあんな堅くならずに、今みたいに柔らか~くしてれば良いのにな~」
私は思わずドキッとしてしまった。
まったく……可愛いのはチルチルの方だよ…………?
「……て、いやよ! あんな男ばっかの場所で」
「さっき、私に見惚れてたでしょぅ?」
チルチルがわざとらしく私に尋ねてくる、私は頬を赤らめながら応えた。
「ああ、もう! いいのそれは!」
まあ、一度元の世界の話になって良かったて感じかな?笑
さて、来週はマライの投稿です。第9話の(2)ですね
テストが少しずつ返ってきつつある…怖い(゜-゜*;)オロオロ(;*゜-゜)
あ、もしかしたら別サイトで新しい(異世界物の)小説投稿するかもです。ノベプラの新規登録を最近したばかりなのでもしかしたら、そこに……
ではまた来週ぅ――




