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第三章 魔法使い(3)

前回のあらすじ

明日は魔法の練習が出来ないらしい、身体能力強化で家まで帰るのに競争した。

明日はカイルと遊ぶことになった。


 ~翌日~


 今日は久々にカイルと遊べる!とは言っても、追いかけっこや隠れんぼなど、そんな子供染みた遊びではない。魔法や木刀を使った――模擬戦だ。お互い、2週間も自己成長のために親から習っていたが、だいぶ馴れてきたと言うこともあり、模擬戦をする事になった。


 模擬戦の会場に選んだ場所は、集落から少し離れた場所にある草原だ。まさに決戦の場と言えるだろう。両者互いに木刀を片手に持っている。なぜフレイも木刀を持っているかというと、フレイの持っているスキルの中に『剣術』があったので、「もしかしたらある程度戦えるかも!」と思ったのが事の発端である。ただ木刀を持ったのは今回が初めてなので使えるかは不明である。


「フレイ、木刀なんか使えるのか?」


 カイルが呆れ混じりにきいてきた。


「さぁ? 僕は持つの初めてだからね」


 カイルが変な人でも見るかのような眼でフレイを見いる。そして


「お前……戦う気あんの?」


 案の定予想通りの言葉が返ってきた。


「……まあ、いざとなったら『魔法』使うから」


 僕はそう言いながら苦笑いをした。そして、いよいよ模擬戦を始めようとしたその時!物凄い突風が僕たちを襲った。


「うわっ……?!」


「なっ……なんだあれ?!」


 上空にかなり大きいなにかが現れた。太陽と重なりその巨体さがいっそうに増して見える。


「翼……て、もしかしてドラゴン?!」


 僕が叫ぶとそれに吊られてカイルは絶句した。


「あ、ああ……終わりだ……俺達皆、ここで死ぬんだ……」


 僕は必死でカイルにあれがなんなのか聞き続けたが、全く相手にされるどころかカイルは膝を地面に着け、自分を抱いてガタガタ震えながら、後ろめたいことを永遠と繰り返し吐き捨てるようにブツブツ言っている。


 カ、カイルが壊れた?!くそ、どうすれば……


 すると遠くの方から何やら人影が見えた、気がした。30人くらいは居るだろうか、ローブに身を包み手には杖のような物を掲げている。先頭には全身を重装備で固めているようなのが2、3名ほどいた。と思う。視界がだんだんぼやけてきた。目の前の景色が二重になって見える。自分の手を見ようにも潰れて微かに分かったのが『手の色』だけだった。僕はそんな感覚に見舞われうつ伏せに倒れた……――


         ◆ ◆ ◆


「やはり、この結果はどうやっても覆せぬか……これで10人目。実験は終わりかの」


 そう言いながら手元の駒を1つ箱の中へ運んだ。そして隣の紙の山から一番上の1枚をめくり、なにかを書き始めた。


 契約書 と、上の方に大きく記されている。文字列が幾つか並び書かれており、一番下には『署名と結果報告』と赤文字で書いてある。


『署名』 刻の神マルフェ・パスト 『結果報告』 10人の転生及び調査結果は、どれも未来を変えるほどの出来事は無かった。結果は全て同じ、『大空(プラノス)支配者(キュベルニフティス)』に村ごと瓦解されて終わりだった。


 出来上がった契約書を丸め、直径20センチほどの青い空間を作り出した。契約書をその空間内へ入れるとその空間は勝手に閉じた。そして今度は縦1メートル、横30センチほどの縦長の空間を作り、その中へ自らが入り空間は閉じた。


         ◆ ◆ ◆


  -第三章-  第一章 始まりの時

結構な展開になってきたね。(最後に書いてる次のサブタイトルはわざとだから)

来週はマライの投稿で、恐らく金曜の夜になると思います。ちなみに大会で週末が潰れます……


来週はマライ第九話を投稿します!楽しみにしていてください!!

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